潰瘍性大腸炎の本当の原因

潰瘍性大腸炎という病名が、これほど世間に知られたことは今までなかった。安倍総理がこの潰瘍性大腸炎の悪化で、これ以上政権を担えないと退陣することを決めた。この潰瘍性大腸炎という疾病は、それほど深刻なんだと認識した人も多かったに違いない。潰瘍性大腸炎は難病として特定疾患に指定されている。原因不明であるし、その治療も主に投薬によるが、その効果もいまいちである。安倍総理のように、再発することも多い。原因が解らないのだから、治療効果も限定的だし、その予後も芳しくない。

 

原因不明だと言うことだが、潰瘍性大腸炎になる原因は遺伝的な要因にストレスや食習慣の問題が加わり発症すると推定されている。その発症メカニズムは免疫の異常によるものだとされ、最新の研究では大腸の表皮細胞における遺伝子の異常があるということが判明している。IL17(インターロイキン17)が多量に発生して、免疫の暴走が起きるのではないかと見られている。免疫の異常が何故起きてしまうのかが不明だが、その免疫の暴走が止められれば、潰瘍性大腸炎は完治するのではないかと推測されている。

 

それでは何故に免疫の暴走が起きてしまうのかというと、残念ながら解明されていない。新型コロナ感染症において、IL6(インターロイキン6)が多量に発生して免疫が暴走してしまい重症化してしまうメカニズムと良く似ている。そういう意味では、免疫系の仕組みは現代の医学でもまだまだ未知の部分が多い。膠原病などの自己免疫疾患が難病であるのは、免疫系のシステムがまだ完全に解明されていないからである。そういう意味では、おしなべて免疫系疾患は治療が難しいし、完治するのはごく稀であるのは当然であろう。

 

潰瘍性大腸炎が起きるのは免疫の異常だとしても、この免疫異常が起きてしまうのは、ストレスが大きな役割を果たしているというのは間違いなさそうだ。今回の安倍総理も、新型コロナ感染症への対応が後手に回ってしまい、批判が総理と官邸に集中していることが相当なストレスになっていたと思われる。連日、報道番組でアベノマスクと揶揄され、経済を優先するあまりゴートゥーキャンペーンを強行したことにも非難を受け続けた。国会や委員会の開催を避け続けたのは、総理のストレス耐性が低く、批判されるのを嫌ったのだと思われる。

 

安倍総理が以前にも潰瘍性大腸炎を悪化させて政権を投げ出して批判を受けた際にも、相当なストレスを受けていたと思われる。多大なストレスが潰瘍性大腸炎を発症させたり、症状を悪化させたりするというのは間違いない。それも、ひとつのストレスだけでなく多重ストレスが免疫系の異常を起こすような気がする。さらには、その多重ストレスが長い期間に渡り続いてしまうと、トラウマ化しやすい。このストレスからトラウマに変化した際に、免疫の異常が起きてしまうのではなかろうか。

 

この潰瘍性大腸炎は年々増加の一途を辿っていて、22万人の患者がいると推定されている。どうしてこんなにも増加したのかというと、ストレス過多の時代になったからであろう。もはやストレスの時代からトラウマの時代に移行しているのかもしれない。トラウマ化するとどうして免疫異常が起きるのかというと、最新の医学理論であるポリヴェーガル理論で説明ができる。免疫を支配するのは自律神経である。通常、自律神経は交感神経と副交感神経の2つで調整されていると思われていた。ところが、自律神経は3つの迷走神経で支配されていることが判明したのである。

 

副交感神経の約8割は迷走神経である。そしてこの迷走神経には、腹側迷走神経と背側迷走神経の2つがあるということが解ったのである。つまり、通常言われているような免疫を高める働きをするのは腹側迷走神経である。交感神経と腹側迷走神経のバランスが取れている時は、免疫も正常に働く。ところが、ストレスが度重なりどうしようもなくなってトラウマ化してしまった時に背側迷走神経のスイッチが入る。その際に背側迷走神経は免疫を暴走させるようなとんでもない働きをするのだ。あたかも遮断(シャットダウン)のような事態を引き起こす。こうなると免疫は古い免疫系に切り替わり、免疫異常が起きてしまい、免疫系の疾患が発症するのであろう。これが潰瘍性大腸炎の発症するメカニズムだと思われる。

※ポリヴェーガル理論とは?

ウィズコロナの時代を生きる

新型コロナの感染がまったく止まらない。連日、新感染者が過去最高だと報道されている。新しい生活様式ということで、新型コロナウィルスと共に生活するライフスタイルが盛んに提唱されているが、いまいちそれが徹底されていない。新しい生活様式が定着していれば、こんなにコロナ感染が起き続ける訳がないからだ。若い人たちには、新しい生活様式が不評というか、自分たちは感染する訳がないと嘯いて、今までの生活様式を貫いている。確かに若い人は感染しても症状が現れにくいし、重症化しない例が多いのは確かだ。

 

新宿や池袋、または渋谷など比較的若い世代たちが集まる夜の街では、感染を恐れることなく、夜な夜な若者が出没する。接待の伴うお店を平気で利用する人も少なくない。札幌市、東京、横浜市、名古屋市、大阪市、福岡市といった大都市部で大きなクラスターが起きている。そういう大都市では、接待の伴う夜のお店が集中している。札幌市のすすきので発生したクラスターは、キャバクラだとの報道だが、実は『おっぱぶ』と呼ばれるいかがわしい風俗店だ。おっぱいパブという濃密なサービスが売り物の、実質的には風俗店だという。

 

若い年代の人たちが感染して、それを比較的高齢の人たちに移して、重症化させるとか死亡させてしまうこともある。夜の街で感染した人が、職場や家庭、介護施設や育児施設で感染させるというケースも増えている。若い人たちが入院したら、医療サービスを制限される高齢者だって出てくる。どれほど自分たちが社会に対して迷惑をかけているかを自覚すべきであろう。WHOは、若者がコロナ禍を作っていると言っている。こんな時期なのに場所中に幕内力士が、キャバクラに行っていたという報道もされている。

 

新型コロナウィルス感染を防ぐ新しい生活様式とは、何なのであろうか。少なくても接待を伴う夜の店は、新しい生活様式には馴染まない。コロナウィルスを完全に封じ込めないのだから、これからは共生するというウィズコロナしか方法がない。だとすれば、これからは夜の街遊びは危険であるから止めるべきだ。そもそも、ホストクラブやキャバクラ、風俗店、歓楽街の飲食店、は、生きる上で必要不可欠のものではない。命(健康)と快楽を天秤にかけたら、命を守ることが優先されるのは当然だと言える。

 

ウィズコロナで生きる上で、娯楽・観光・外食は絶対に必要なものではない。お酒を飲んで歓楽街で遊ぶ人々が、気が大きくなってマスクを外してソーシャルディスタンスを守らずに大声で話し合う姿が報道されている。したたかに酔ってしまうと、本能(欲望)が倫理や規範を凌駕する。お酒とは本来たしなむもので、お酒に飲まれてはならない。ウィズコロナの時代を生きるなら、お酒を提供するお店を利用するのを控えてはどうだろう。こんなことを言うと、飲食業を生業としている方にとっては死活問題だと非難されるかもしれないが、命には代えられないであろう。

 

快楽産業、娯楽業、観光業で働く人が職を失うとか、サービス業の停滞が経済悪化を招くと心配する人が多い。ウィズコロナの時代において、経済を立て直すためには、まずはコロナの封じ込め、またはコロナが収束することが必要だ。このままで行くと、消費が落ち込んでしまい、娯楽・観光業以外の一般経済まで不景気が続く。全体最適を最優先に考えれば、娯楽・観光業・飲食業などのサービス業の部分最適がある程度制限されるのはやむを得ないだろう。サービス業部門の労働者が第一次産業や第二次産業に流れることで、人手不足が解消されて、生産力が劇的に向上し、経済も回復するという効果も見込める。

 

観光・娯楽・飲食産業を犠牲にして、全体の生活や経済を守るという意味ではない。ウィズコロナに相応しい娯楽・観光・飲食の在り方をみんなで考えてほしいということだ。会食・外食がすべて危険な訳ではない。換気をしっかりしてあらゆる感染対策をしたお店であれば、危険性は低い。お酒をある程度まで制限した会食なら安全である。外気をしっかりと取り入れる空気調和設備を整えたホテル・旅館なら比較的安心だろう。一組だけを受け入れるようなグリーンツーリズム(農家民宿など)も安心して利用できる。欲望をある程度我慢したり制限したりするストイックな生き方こそが、ウィズコロナの時代に相応しいのではないだろうか。

コロナで学ぶLOHASな生き方の大切さ

「パチンコ店さえ休業してくれたら、来ないのに!」とのたまうパチンコ客が大勢いる。それは本末転倒である。そもそも、感染の危険が高いパチンコをする人さえいなければ、パチンコ店は営業しないのだ。こんな危険な時期にパチンコに行かないでいられない人は、ギャンブル依存症という病気なのである。精神科を受診することを勧めたい。パチンコは、遊戯ではなくて完全なギャンブルである。公営でしかギャンブルを認めない筈なのに、民営のギャンブルであるパチンコを許可することがそもそも間違いなのだ。

コロナ感染の危険性が高いと言われているのに、バーやキャバレー、スナック、風俗に通う人たちもいる。こういう人たちも、アルコール依存症やセックス依存症かもしれない。カラオケボックスやカラオケ教室、LIVEに行かないといられない人もいるが、これもある意味で依存症とも言える。感染のリスクが高いダンスクラブやスポーツジム、ヨガ教室に行かないと我慢できない人も、問題だろう。これらのギャンブルや接客業、趣味に行けなくてストレスが溜まり、家庭内でDVを働く人がいるらしいが、こういう人間は生きる資格がないと言える。

このコロナ感染症が大流行をしたことで、DV被害やコロナ離婚が起きて、家庭崩壊が起きつつあるという。企業や組織・団体の中では、パワハラやモラハラが横行してしまい、社員どうしの信頼関係が崩壊しつつある処も多いらしい。それぞれの地域内においては、コロナ感染を起こした家族を村八分のように扱う所もあるし、感染症の病院で働く人やその家族を排除する動きも強まっていると聞く。政府や自民党内でも、この未曾有の国難に遭いながら、権力争いに発展しているという。つまり、コミュニティが崩壊しつつあると言えるのだ。

言ってみれば、今まで隠し通してきた、またはないことにしてきた不協和音が一気に爆発を起こしたようなのである。人々のエゴが暴発したというような状況だと言える。このような大変な事態になって、皆が一致団結して協力し合いながら難局を乗り切らなければならないのに、自分の利害や損得を前面に出してしまい、身勝手で自己中心的な行動をするようになったというのは情けない。一方では、ボランティアで高齢者支援活動や献身的に医療活動に携わる人も出ている。全体最適を目指す人と個別最適を優先する人の二極化が起きているのだ。

これは何を意味しているかと言うと、人々の本音や本質が明らかになったということではないだろうか。高潔で素晴らしい価値観を持った人と、低俗で劣悪な価値観を持った人とが、炙り出されてきたとも言えよう。コロナ感染症で重症化する人というのは、持病を持った人だと言われている。高血圧、糖尿病、心肺機能の低下症、喫煙者、アルコール常飲者などが重症化しやすいらしい。すべてが生活習慣病だとは言えないが、自分の悪い生活習慣や生き方が招いたとも言えよう。これも本人の人生哲学が影響していると言えないだろうか。

高齢者や介護施設に入所されている方も重症化して亡くなる方が多い。自分も高齢者であるが、自分が新型コロナ肺炎になったら延命治療は受けたくないと思っている。何故なら、そうなったときは自分の寿命なのだから、無駄な医療費を浪費させたくないからである。今の医療や介護はクォリティオブライフを無視している。ある程度の生活の質を保てなくなったら、または社会に貢献できる体力や気力がなくなったら、延命治療はせずに自然死を望むのが、人間本来の生き方だと心得ている。コロナ肺炎は、まさにノアの箱舟のような気がする。

発症して重症化する人と、感染しても発症せずに抗体ができる人がいる。発症するかどうかは、普段の食生活や生活習慣に関わっていて、LOHASな生き方を普段から心がけている人は発症しにくいのではないだろうか。不健康で自堕落な生き方、つまりはタバコを吸い、ギャンブルに没頭し、アルコールに依存した生活をしている人、またはそんな乱れた生活を過去に続けてきた人が重症化するのではないだろうか。例外はあるとしても、家庭を大切にして、環境に配慮しながら持続可能で健康的な生活をしている人は発症しにくいのではないかと思われる。今回のコロナ感染で、LOHASな生き方を志向する人が増えてほしい。

新型肺炎に対する危機管理がお粗末な訳

新型コロナウィルス肺炎の政府による感染対策が実にお粗末である。横浜港に停泊していた客船ダイヤモンドプリンセスの感染があんなにも広がったのは、厚労省と内閣府職員のミスだとする感染対策の専門家が多い。検疫官が感染したというのもお粗末だが、厚労省や内閣府の職員も安易な感染予防措置にて感染したというのは、専門家としてあり得ない。感染危険の度合いを明示して、完全な区分けを実施せず感染者を増やしたのは間違いない。感染予防に対する政府の指示も、他人任せで徹底していない。危機管理がなっていない。

このようなパンデミックが起きそうな事態において、我が国の官僚の危機管理が機能しないのは不思議である。世界的にみても優秀過ぎるくらいに能力のある我が国の高級官僚が、新型コロナ肺炎のような緊急的に危機管理が求められる状況では、まったく無力になってしまうのは何故なのであろうか。さらには、各省庁の密な連携が必要な状況で、まったく連携が上手くいかないことが多々あるのは、どうしてなのであろうか。キャリア官僚がセクト主義に陥っているからだという理由だけでは説明がつかないだろう。

我が国のキャリア官僚が、新型コロナ肺炎の感染防止策を適切に計画し実行できないのは、彼らの能力が低いからではない。能力や技術、知識・経験がない訳でもない。キャリア官僚が適切な対応ができないのは、自ら進んでリスクとコストを負担しようとしないからである。つまり、自分から責任を取ろうとしない官僚、自分の非を認めようとしない官僚だから、今回の不始末を招いたのであろう。国民と市民目線で考えることをせず、いつも官邸や内閣の思惑ばかりを気にして感染対策をしていたから、問題の本質が見えなくなったと言えよう。

官僚というのは、本来は常に自らの出処進退を掛けて、国民・市民の幸福と福祉を実現する為に邁進するものである。自分の評価や昇進のことを気にしていたら、大胆で適切な感染対策なんかできっこない。批判されないようにとあまりにも気にして、後手に回る対応をしていて、感染を防ぎきれなかったように見えて仕方ない。最近のキャリア官僚には矜持があるとは思えない。官邸や内閣に批判されないようにすることばかり考えて、国民を感染からどうやれば防げるのかという大切な視点を見失ってしまったように思われる。

キャリア官僚の人事権を官邸が掌握するようになって、日本の官僚は堕落してしまったようだ。官邸や内閣に少しでも逆らったら、官僚の世界では生きていけなくなってしまったのだ。だから、官邸や首相に忖度をするしかなくなったのである。こうなってしまうと、行政は停滞するし、適切さを欠いてしまう。危機管理においても、迅速さを失くしてしまう。今回の新型コロナ肺炎の感染予防対策で後手に回って、感染を蔓延させてしまったのは、官邸がすべての実権を独占したからである。官僚に主体性と自主性を与えなかった官邸が今回の失態を招いたと言える。

組織が本来の機能を十分に果たせなくなるというのは、権限移譲を怠った時だ。現場の責任者にすべての権限を与え、責任はトップが取るというシステムを構築しないと、適切な危機管理なんてできる訳がない。ダイヤモンドプリンセス号の中で、適切な感染予防対策が取れなかったのは、現場の責任者にあらゆる権限を与えなかったからではなかろうか。そして、現場の責任者や官僚が、自らのリスクとコストを進んで負担しようとしなかったからではなかろうか。官僚にリスクとコストを負担させようとしなかった官邸にこそ、その責任があると言える。

新型コロナ肺炎がこれから収束に向かうのか、それとも感染予防策が上手く行かず、パンデミックの様相を迎えるのか、極めて危うい分岐点にあると見られている。新型コロナ肺炎がこれ以上広がらず収束に向かわせるには、感染予防の専門家にあらゆる対応の実権を与えて、官邸が口出しを極力控えることが必要だと考える。そして、どんな結果になろうとも責任は官邸が取るべきである。このような権限移譲をしなければ、国難のような危機に対応することは難しいだろう。官邸と内閣にこそ、リスクとコストを先取りしてもらいたいものである。

慢性疼痛の原因はモヤモヤ血管にある

八木亜希子さんが線維筋痛症でアナウンサー業務を休止すると発表された。線維筋痛症はレディガガも苦しんだ疾病として有名だ。最近、この線維筋痛症が急激に増加しているという。この線維筋痛症の原因は不明らしい。したがって、治療効果も上がらず、難治性の疾患となっている。また、神経性疼痛も年々増加しているという。このように原因不明の慢性疼痛が近年増加する傾向が見受けられる。その原因は今まで解らなかったのだが、最近判明したという。原因不明の慢性疼痛が起きるのは、モヤモヤ血管にあるというのである。

原因不明の疼痛に苦しんでいる中高年者は、実に多くなっている。腰、膝、首、肩、肘などあらゆる身体の各部分に疼痛が起きている。整形外科で診断してもらうと、骨や筋などの器質的な異常によって痛みが起きていると言われて、手術をするが一向に良くならない。一時的に痛みが治まっても、やがて再発するか他の部分に疼痛が移るのである。また、痛み止めを処方されるものの、疼痛は改善しないことが多い。何故かというと、そもそも原因究明が間違っているのである。モヤモヤ血管こそが、慢性疼痛の原因なのだ。

このモヤモヤ血管が原因だという最新の医学理論を展開しているのは、奥野祐次先生である。奥野先生は、江戸川病院運動器カテーテルセンターのセンター長として、原因不明の疼痛をカテーテル治療によって治すという治療実績を上げているらしい。どの病院でも治せなかった原因不明の疼痛を、この治療により完治させているというのだから驚きだ。手術や投薬治療でも治らなかった難治性の疼痛が、モヤモヤ血管を無くすことで、びっくりするほど改善するという。今まで線維筋痛症や心因性疼痛で苦しんでいる人には朗報だ。

それでは、どうしてモヤモヤ血管ができるのであろうか。そして、そのモヤモヤ血管によって、どうして疼痛が起きるのか、そのメカニズムについて、奥野先生は著作「長引く痛みの原因は血管が9割」で、こんなふうに説明されている。動脈血液は心臓から動脈で抹消血管へ送られ、そこで静脈によって返還される。ところが何らかの理由で正常な働きをする血管が不足すると、動静脈短絡という事態が起きる。そうすると、それから先の血管は血液が送られず、血管が足りないという信号が送られモヤモヤ血管が作られてしまう。

このモヤモヤ血管は、細過ぎて曲がりくねっていることから、正常な血液運搬が出来ないので、血管が足りないという信号が出され続け、さらにモヤモヤ血管が増える。その血管は血流が悪いので、酸素不足から痛みの元になる乳酸が増える。モヤモヤ血管が炎症細胞の供給路になっているのである。さらに、そのモヤモヤ血管の周りには神経線維が出来て、痛みを感じやすくなると考えられている。その神経線維は無鞘(ミエリン)なので、痛みが強くなるらしい。このモヤモヤ血管とその周りの神経線維が痛みの原因だったのだ。

それじゃ、どうして長く続く痛みが中高年に多いのだろうか。40肩や50肩と呼ばれているように、若い人に肩痛や腰痛が少ないのは何故か。勿論、骨や筋肉などの老化現象だと思われているが、そんなに単純ではない。新しい血管を作らせる指示を出すのはVEGFという物質で、これがモヤモヤ血管を作らせる。ところが若いうちは、一方で血管を作らせないようにする物質が豊富に分泌されている。だから若い人は、長く続く痛みが少ないのである。線維筋痛症や神経性疼痛が中高年に多いのは頷ける理由がある。

「ズキズキ」「ジンジン」「チクチク」「重苦しい」「ズキンズキン」という長く続く疼痛に、原因も解らず苦しんでいる人は実に多い。モヤモヤ血管とそれに付随する神経線維にその痛みの原因が分かると、痛み対策が解ってくる。モヤモヤ血管をなくすには、まずはストレッチである。そして、有酸素運動も効果がある。さらには、指圧も効果があるらしい。その際には、痛みがある場所を10秒間押し続けると良い。勿論、血液の流れがよくなるように同じ姿勢を取らないようにするのも改善に役立つ。血糖値を上げずに、血液サラサラにする食事も大事だ。長く続く原因不明の疼痛は、モヤモヤ血管をなくせば治るので怖くないのだ。

線維筋痛症の原因を考える

繊維筋痛症や神経障害性疼痛はやっかいな疾病である。原因が解らないし、症状が起きるメカニズムも完全に判明していない。したがって治療法も確定していなくて、症状を抑えるための薬物による対症療法しか手がない。どうしてこんな原因不明の痛みやしびれが起きてしまうのか、医療界でも解明できず、不思議な症状として打つ手がない状況らしい。おそらく、他の痛みと違って、脳や神経が疼痛を起こしているのではないかと推測している専門家が多い。したがって、認知行動療法や理学療法で治療を試みているケースが多い。

線維筋痛症の原因を探るうえで、重要な点が存在する。それは、圧倒的に女性の患者が多いと言う点である。男性の患者もいない訳ではないが、圧倒的に少数である。また、子どもにも罹患者がいるという点も注目される。つまり、女性と子どもに多いと言うことは、社会的弱者といってもよい人たちが罹患しやすいということが言えはしまいか。つまり、社会的には強い立場にある男性と大人は罹患しづらく、社会的に弱い立場の人間が罹患しやすいという点が注目できる。ということは、何らかの心因による疼痛だと言えよう。

線維筋痛症の発症メカニズムは、痛みの起きる部位と脳との神経伝達系統における暴走ではないかと考える専門家が多いらしい。痛みというのは脳で認知するとされているが、痛みが起きている部位から脳に痛み信号を送ると共に、逆に脳からも痛みを感じるようにその部位に信号を送っていると考えられている。この双方向の痛み信号をやり取りしながら、痛みが強化されていると考えられている。つまり、脳と神経系統の誤作動(暴走)によって痛みが発症しているとも推測されているらしい。

だから、神経伝達回路を遮断、または阻害する働きをする薬が効果を示すのではないかと思われる。線維筋痛症や神経障害性疼痛は、今までの消炎鎮痛剤では効果が殆どなく、神経回路を臨時的に遮断する薬だけが効果をあげていると言われている。ということは、ある意味、脳がわざと痛みやしびれを起こしているのではないかと捉えることも可能になる。それでは、何故に脳がそんな痛みを起こしているのかという点が注目される。無意識の脳の働きだとしても、自分で自分の身体に痛みを起こすなんて考えられない。

自分の身体に痛みをあえて発症させる意味を深く考察すると、ひとつの仮説を思い浮かべることができる。脳が痛みを起こす理由は、痛みに意識を集中させることで、何かを忘れさせているからではないかという仮説だ。人体という完全なシステムは、意味のないことをしない。システムは自己組織化するし、常に全体最適を目指すのである。無意識の脳は、自分自身を守るために痛みを起こしているのではないだろうか。とすれば、自分の心身の大きな破綻を防ぐ為に、痛みでその破綻を防御しようとしているとしか思えないのである。

そこで、社会的に弱い立場にある女性と子どもが線維筋痛症になりやすいという点が注目される。家庭の中で、女性や子どもの発言力や立場が強くなったとしても、どうしたって男性である夫や父親の発言力のほうが圧倒的に強い。家庭内でモラハラやパワハラの受けるのは、どうしても妻や子どもになりやすい。ましてや、主な収入の担い手である夫や父親に対して、妻や子はどうしても気兼ねしてしまう。夫や父親に対して不満を持ったとしても我慢しなくてはならない。もっと強い感情である、怒りや憎しみを妻や子が持ったとしても、それを表出させられない。この怒りや憎しみを爆発させてしまうと、家族の関係を破綻させてしまう危険があるからだ。

怒りや憎しみが積み重なって、ある一定限度を超えるレベルになれば、爆発させてしまい相手を攻撃する。そうなると、その相手との関係は破綻してしまう。それは絶対避けたいと無意識の脳が選択したのが、痛みに意識を集中させて、怒りや憎しみを忘れさせてしまうという方法であろう。長い期間に渡り腰痛や肩こりに悩ませられている人たちに、身近な人に対して怒りや憎しみを抱いているかと聞くと、殆どの人がそうだと答えることが多い。そして、その腰痛や肩痛は怒りや憎しみから起きているのだと伝えると、痛みが和らぐ。心身の緊張を和らげるボディーワークをすると、痛みが劇的に少なくなる。線維筋痛症は『怒り』から起きているのではなかろうか。

※線維筋痛症は、職場にパワハラ、セクハラ、モラハラを繰り返すような問題の上司に仕える部下にも起きると考えられます。原因不明の痛みやしびれは、問題上司のせいかもしれません。相談をするだけで痛みが和らぐことがあります。イスキアの郷しらかわにご相談ください。問い合わせフォームからどうぞ。

貪欲な生き方は身を破滅させる

個性派俳優で人気のあった新井容疑者が暴行の容疑で逮捕されたニュースは、実に衝撃だった。どこか陰のある脇役がとても似合う、根強いファンのいる渋い俳優であったが、とんでもないことをしたものだ。被害に遭われた女性が実に気の毒であり、暴力や恐怖感を用いて相手を自分の思うままに弄ぶなんて、絶対に許せない行為である。彼の心無い行為によって、多くの作品が放映や上映が出来なくなり、多大な迷惑と損失を与えている。目先の欲望に押し流されたというような弁明で、許されるような行為じゃない。

自宅にセラピストを派遣する、癒し系のサービスをする店があるということにもびっくりした。いくら性的サービスはしないと謳い、性的な行為はしないという確約書を書いたとしても、自宅という密室に異性どうしが二人きりになるのだからリスクは高いだろう。ましてや、身体に直接触れるのだから、性的欲望が高まるだろうとの予測は誰でも可能だ。以前に新井容疑者にサービスをした女性は、インタビューで彼から股間のマッサージを要求されたと答えている。おそらく利用料金は1回20,000円を超えていたであろう。この驚くような高料金も、過剰サービスを求めることに繋がったのではなかろうか。

お店におけるサービスでなく、あえて自宅というリラックスできる場所でセラピーを受ける意味はあると思われる。これだけの高ストレス社会だから、ストレス解消の為に自宅でセラピーを受けたいと思う人も多いに違いない。女性を派遣するサービスではなくて、男性をセラピストにして派遣するなら理解できる。それなら危険性は低くなるし、事故が起きることは限りなく少なると想像できる。それを、男性のお客に対して、あえて若い女性を派遣して、法外な料金を設定してビジネスに利用するというのは如何なものだろうか。こういうビジネスをする経営者の見識を疑いたいし、事件を起こした責任も問われる。

勿論、このような事件を起こした最大の責任は新井容疑者にあるのは間違いない。いくら欲望をそそられるシチュエーションだったとしても、踏みとどまる理性をなくしてはならない。どうして、こんな破廉恥な行為をしてしまったのかというと、彼が欲望を押さえつけることが出来る確かな理性を持っていなかったと言える。それは新井容疑者の価値観にも問題があるだろうし、普段の生活態度にも影響を受けていると推測される。酒に酔っていての犯行らしいが、お酒に溺れるなんて最低の人間である。

よく酒に溺れて身を崩す、または酒の勢いで愚行をしでかした、などということを聞き及ぶことが多い。酒さえ飲まなかったら良い人間なのに、という評価をされる人間がいる。普段はおとなしいのに、酒を飲むと人間が変わって暴れる人間がいる。しかし、脳科学的に検証すると、それは間違いである。お酒によって人格が変わるのではなく、元々持っていた人格が、お酒によって現れるだけなのである。普段は抑え込んでいる本能が、お酒に酔って大脳辺縁系や前頭前野が麻痺することで抑えが効かなくなり、本来の欲望が顔を覗かせるのである。酒を飲まない時は、本来の醜い人格を隠しているだけなのだ。

このようなアルコールを飲酒しての事件、または覚せい剤・麻薬の使用事件を起こすような人間の日常の行動をよく観察してみると、タバコを吸う、過剰飲酒をする、ゲームに溺れる、ギャンブルをする、セックスにまみれる、というような行動を取っていることが多い。つまり、日常からして欲望に溺れてしまうような行動を取っているのである。新井容疑者もまた、このような行動を取りがちだったと報道されている。自分の欲望をしっかりと抑えきれず、煩悩の渦の中に埋没している感さえある人物こそが、人生を破滅させてしまうことが多いのは歴史が証明している。

何も聖人君子たれと言っている訳ではない。過度に欲望を貪るような生活を続けると、危ないぞと警告しているに過ぎない。糖分や栄養を摂り過ぎると糖尿病などの生活習慣病になるし、やがては脳血管障害や心臓血管障害を起こして寝たきりになる。過度の飲酒によって、アルコール依存症や肝臓疾患の危険性が高まる。なにしろ、普段から煩悩を抑えきれない生き方をしている人は、新井容疑者のように欲望に溺れてしまうし、とんでもない身の破滅を生むことになろう。けっして貪欲な日常生活を続けてはならないということを心に刻んで生きていきたいものである。

機能性補助製品の危険性

身体の機能を補助する食品・薬品や製品がブームになっている。機能性補助食品と銘打って大々的に宣伝活動がされている。そして、その機能性補助する商品が次から次へと開発されていて、ビジネス的にも大成功を収めているケースが少なくない。最初は、衰えてしまった身体の機能を援助する薬品や健康食品から始まったらしい。特に、サプリメント類ではそのような機能補助の性格を持つものが殆どである。メタボに効果があるとして、厚労省からお墨付きをもらった機能性補助の飲料品は大量に売れている。

このような機能性補助の飲料水やサプリメントは大人気であるが、果たしてどれだけの効果があるかというと、専門家の間でも評価が分かれている。科学的に考察しても効果がある筈だとお墨付きを与えている栄養学者もいるかと思うと、一時的には効果があったとしても長い目で見るとそんなに効果はなくなるとする専門家も存在する。効果があるなしに関わらず、このような機能性補助商品はあまり副作用もないだろうし、プラシーボの効果もあるからいいんじゃないかとする消極的な評価をする医学研究者もいる。

機能性を補助する食品・薬品だけでなく、機能性を持つ補正下着やコルセット、または機能補助するスポーツタイツなども販売されている。インフルエンザや重症感染症などを予防するとして、殺菌・除菌の製品なども続々と開発されていて、大量に売れている。このような便利な商品は、乳幼児のおもちゃや日常品にも応用されている。特に、清潔さを過剰に追及する神経質なお母さんたちに絶大な支持を受けて、人気を博している。このような機能性補助製品は、実害はないだろうと厚労省や環境省も問題視をしていない。

このような機能性を補助する薬品・食品を始めとした様々な商品は、高齢者や乳幼児などの身体機能が低い方や衰えた方には、それなりに恩恵を与えていることは間違いない。しかしながら、若くて元気な人にこのような機能性補助製品は本当に必要なのだろうか。そして、このような機能性補助製品は、使用し続けることによる副作用は、本当にないのであろうか。ましてや、乳幼児に対して何でもかんでも殺菌・除菌効果のある製品を与えることによる副作用はないのかと心配である。高齢者でも、機能性補助製品に頼り過ぎることによって、本来持つ自らの機能が低下する心配は不要なのだろうか。

ひとつ例を挙げて機能性補助製品の功罪を考察してみよう。スポーツ用品の中で、機能性タイツと呼ばれるものがある。スポーツ専門メーカーや下着専門メーカー各社が開発していて、高齢者のスポーツ愛好者やアスリートに重宝されている。自分でも使用していて、確かにハードなスポーツや登山に大きな効果がある。厳しい登山後に下山する時やゴルフの際に、膝や腰に疲れが溜まってきた時に補助してくれるので、とても助かっている。しかし、この機能性タイツは絶対に日常的に使用してはならないとされているが、その注意事項を知らずに毎日履いている高齢者がいる。これはとんでもない逆効果になり危険だ。

何故かと言うと、この機能性タイツを日常的に着用し続けると、人間の本来の身体機能を劣化・低下させてしまうからである。一時的に身体機能を補助するのは良いが、あまりにも使い過ぎると、人間本来の持っている筋肉の機能が低下する。筋肉や骨格にはある程度負荷をかけないと、成長が止まるし衰えるのである。科学的に考察すると理解できるが、それは人体システムというものが持つ本来の『自己組織化』と『オートポイエーシス』いう働きを阻害するからである。人体システムに対して、あまりにも外部からのインプットがあり過ぎると、アウトプットがなくなるし、自己組織性が失われるのである。

殺菌剤・除菌剤も過剰に使用過ぎると、同じようなことが起きる。西洋医学の薬品も長期投薬をすると同じように、人間の自己組織性を低下させて、人体システムを破綻させて自己免疫力や自己治癒力を低下させてしまう。機能性補助製品を長期間使用すると、人間が生来持っている自己免疫力や自己治癒力を低下させてしまうのである。機能性補助製品というのは、便利であるし効果もあるとされているから、どうしても利用したくなるのは理解できる。しかし、長期に使用したり安易に乱用したりすると、人間の本来持っている機能を低下させる危険性があることを認識して使用すべきである。

ひきこもりは老化が進み早死に

ひきこもりの方は、あまり外出しないし運動をする習慣がない傾向にある。運動が大好きだというひきこもりの方は殆どいない。当然運動不足になる。運動をしないと、人体というシステムがとんでもない方向に向かってしまうという真実を知らない人は意外と多い。骨折して寝たきりになった高齢者は、急激にQOL(生活の質)が低下してしまうことは広く知られている。認知症になる人も少なくないし、筋肉量の低下、骨密度の低下、消化器や循環器の低下、免疫力の低下まで起きてしまう。運動が出来ない故に起きる反応であろう。

こういうQOLの低下は、運動しないことによる影響だということは知られているが、何故こういうことが起きるのかを医学的に正しく認識している人は少ない。運動しないことによる老化は、骨に関連するホルモン(神経伝達物質)によって進むということが解明された。そのホルモンとは、スクレロスチン、オステオカルシン、オステオポンチンという三つの神経伝達物質である。スクレロスチンとは骨を増やす骨芽細胞の増減に関わっている。その骨芽細胞からは人間の老化に関係するオステオカルシンとオステオポンチンというホルモンが作られているのである。

骨芽細胞から産出されたオステオカルシンが、血液によって脳の海馬まで運ばれて、海馬を刺激する。そうすると海馬の働きが活性化するだけでなく、海馬の細胞も増加して大きくなるという。反対に骨芽細胞が少なくてオステオカルシンが分泌されないと、海馬の働きは衰え、海馬の体積も縮小するという。極端に海馬が委縮すると、記憶力が極端に低下してしまい、認知症にもなりやすい。つまり、骨芽細胞の多い少ないが、脳の老化を進めるかどうかを決めているというのである。

それだけではない、オステオカルシンが筋肉組織に届くと、筋肉組織の細胞を増加させて、筋力を上昇させる。さらに、オステオカルシンが精巣に届くと、テストステロンというホルモンを活性化させ、精子の生産力を向上させる。生殖能力を高めるのだ。一方、骨細胞から分泌されるオステオポンチンというホルモンが、人体の各組織に送られて、免疫力が活性化される。オステオポンチンが不足すると免疫力が低下して、ガンや生活習慣病、または重篤な感染症を引き起こすのである。

どうして骨が人体の老化を支配するのかというと、どうやら骨の状況によって寿命を延ばすかどうかを決めているのではないかと見られている。どういうことかというと、骨の密度が低下して骨粗しょう症の状況になってくると、もう無理して長生きさせる必要がないと記憶力や免疫力を下げるのかもしれない。さらには、筋力も低下させてしまうし生殖能力も必要ないと判断するのであろう。骨の状態を見て、少しずつ老化をさせて死を穏やかに迎えさせる準備をするとも言える。ある意味、高齢者には残酷なシステムとも言える。

その際、若返りをさせるオステオカルシンやオステオポンチンというホルモンを出す骨芽細胞を増やすかどうかを決めるのが、スクレロスチンというホルモンである。このスクレロスチンが骨細胞を作るかどうかのアクセル役とブレーキ役を果たしている。スクレロスチンが多いと破骨細胞が多くなり骨芽細胞が減少する。逆にスクレロスチンが少ないと破骨細胞が少なくなり骨芽細胞が増加する。つまり、スクレロスチンが少ないと骨細胞が増えるし、スクレロスチンが多くなると骨細胞が少なくなることが判明したのである。

スクレロスチンを少なくすれば、骨細胞を増やして老化を防げるし若返りも可能になる。このスクレロスチンの分泌量の多い人と少ない人の研究調査をしたら、運動する人が多いことが判明した。その運動も、骨に対してショックを与えるような運動こそ効果が高いという。つまり、ただ歩くだけでなく、走る、ジャンプする等、骨に対して負荷をかけることで、スクレロスチンが少なくなることが判明したのである。運動不足の人はスクレロスチンが増加して老化させて死に向かわせる。これは若者だって例外ではない。どんな運動が良いかというと、バレーボールやバスケなどが最適だが、ひきこもりの方にはチームスポーツは合わない。とすれば、軽い縄跳びや登山などがよいし、軽いジャンプをするダンスなども勧められる。ひきこもりは、病気になりやすいし老化が早まり長生きできないということであるから、少なくても運動することを薦めたい。心を動かすためにも、身体を動かすことが必要である。

 

骨が人間の寿命を決めている?

人間の寿命は骨が決めていると言ったら、医学的常識では考えられないことであるし、そんなこと絶対ありえない話であると思うことだろう。世の中の医療関係者、特に殆どの医師は寿命を骨が決めているというエビデンスがないと主張するに違いない。人間の寿命が骨によって決められているというのは、今までは考えられなかったことである。しかし、最新の医学研究によって、人間の寿命を『骨』が決めているという衝撃の事実が判明した。

最先端の医療研究で、骨が人間の寿命を決定していることが証明された。その科学的根拠も明らかになっている。勿論、寿命は骨だけで決めている訳ではない。けれども、骨の状況が寿命を延ばすか、それとも寿命を縮めるべきなのかの重要な決定をしているというのは確かなのである。骨密度が高いのか、それとも骨密度が低いのかによって、人間の老化を進めるのか、それとも老化を阻止するのかを決めているというのは事実である。

人間の老化を促進させてしまうシステムは、骨に関連するホルモン(神経伝達物質)によって動いているという。そのホルモンとは、スクレロスチン、オステオカルシン、オステオポンチンという三つの神経伝達物質である。スクレロスチンは骨芽細胞を増やすか減らすかの決定をしている。そして、その骨芽細胞からは人間の老化に関係するオステオカルシンとオステオポンチンというホルモンが作られているのである。

骨芽細胞から産出されたオステオカルシンが、血液によって脳の海馬まで運ばれて、海馬を刺激する。そうすると海馬の働きが活性化するだけでなく、海馬の細胞も増加して大きくなるという。反対に骨芽細胞が少なくてオステオカルシンが分泌されないと、海馬の働きは衰え、海馬の体積も縮小するという。極端に海馬が委縮すると、記憶力が極端に低下してしまい、認知症にもなりやすい。つまり、骨芽細胞の多い少ないが、脳の老化を進めるかどうかを決めているというのである。

それだけではない、オステオカルシンが筋肉組織に届くと、筋肉組織の細胞を増加させて、筋力アップにも寄与するらしい。さらに驚くのは、オステオカルシンが精巣に届くと、なんとテストステロンというホルモンを活性化させ、精子の生産力を向上させるというのである。また、骨細胞から分泌されるオステオポンチンというホルモンが、人体の各組織に送られて、免疫力を高めるのに役立っているというのだ。オステオポンチンが不足すると免疫力が低下して、ガンや生活習慣病、または重篤な感染症を引き起こすのである。

どうして骨が人体の老化に関係しているのかというと、どうやら骨の状況によって寿命を延ばすかどうかをコントロールしているのではないかと見られる。どういうことかというと、骨の密度が低下してスカスカの状況になってくると、もう無理して長生きさせる必要がないと記憶力や免疫力を下げるのかもしれない。さらには、筋力も低下させてしまうし精力も必要ないと判断するとみられる。骨の状態から判断して、少しずつ老化をさせて死に至らせる作用が働くのではないかと推察できる。ある意味、残酷なシステムとも言える。

その際、オステオカルシンやオステオポンチンというホルモンを出す骨芽細胞を増やすかどうかをコントロールするのが、スクレロスチンというホルモンだという。このスクレロスチンが骨細胞を作るかどうかのアクセル役とブレーキ役を果たしている。スクレロスチンが多いと破骨細胞が多くなり骨芽細胞が減少する。逆にスクレロスチンが少ないと破骨細胞が少なくなり骨芽細胞が増加する。つまり、スクレロスチンが少ないと骨細胞が増えるし、スクレロスチンが多くなると骨細胞が少なくなることが判明したのである。

ということは、スクレロスチンというホルモンを少なくすれば、骨細胞を増やして老化を防げるということである。もし、スクレロスチンを減少させることが出来たら、若返りすることも可能になるのである。このスクレロスチンをどうしたら減少させることが出来るのかを研究したら、運動することでそれが可能になるということが判明した。その運動も、骨に対してショックを与えるような運動こそ効果が高いということが解った。つまり、ただ歩くだけでなく、走る、ジャンプする等、骨に対して負荷をかけることで、スクレロスチンが少なくなることが判明したのである。骨に強い刺激を与える運動が老化と死を防止して、健康で長生きさせるのである。

 

※スクレロスチン、オステオカルシン、オステオポンチンというホルモンの詳しい働きと、どうしたらこれらのホルモンを調整することができるかの研修を「イスキアの郷しらかわ」で実施しています。オステオカルシンは、すい臓に届くとインスリンを出す機能を高める働きをします。糖尿病も防止します。糖尿病の方々が散歩する姿を見かけますが、あれではあまり効果がないことが解りました。骨に刺激を与える運動が必要なのです。生活習慣病を初めとした各種疾患を予防したり完治させたりするのに効果的な運動をレクチャーしています。認知症予防に効果的なライフスタイルも提案しています。問い合わせフォームからご相談ください。