イスキアの活動を廃止する訳

 突然、イスキアの郷しらかわ廃業のお知らせをすることになりましたこと、そして過去のクライアントの方々に直接廃業をお伝えしなかったことを、深くお詫び申し上げます。実は、ずっとイスキアを廃業することを考えていました。いずれは活動休止をしなければならないと思っていたのですが、それが少しだけ早まってしまったのです。廃業することにした訳は、下記のとおりです。

 イスキアの郷しらかわの活動は、基本的にボランティアにしていました。本当は、自分の交通費や宿泊費も無償で実施したかったのですが、そのような負担が重なると活動にも支障を来す怖れもあり、必要経費については実費で頂いていました。ボランティアだから、ある程度のコンプライアンス上問題があったとしても、許されるのではないかと都合の良い解釈をしていました。ですから、例え法的にグレーゾーンにあったとしても、事故がなければ問題ないかと思うようにしていました。

 しかし、状況をよく鑑みるにつけて、法的には問題があるのではないかと思い始めました。まずは、旅行業法における法令順守違反行為です。イスキアの利用者に対して、研修や各種体験参加申し込みの募集をしていました。この研修や体験のツアーはあくまでも研修や勉強会としての扱いでしたが、実質はツアーと同じだと言われても仕方ないのです。参加者を連れて滝巡りツアーやハイキングなどに行っていました。これをツアーだと認定されると、旅行業取り扱いの資格がないと、募集することは法令違反になるのです。

 さらに、無償でマイカーに乗車させて駅や空港まで送迎していましたし、各地にお連れしていました。これは、料金は取りませんでしたが極めて法的にはグレーゾーンです。有料無料を問わず、利用者の需要に応じてマイカーに乗車させるのは、道路運送法上の問題が発生するかと思われます。また、旅館業法上の問題もあります。したがって、法令順守上の懸念もあることから、廃業をすることにしました。

 さて、このような法令順守上の問題だけでなく、昨今のカスタマーハラスメントに対する問題も影響を及ぼしました。今までは、まったく問題や苦情も発生することなくクライアントの社会復帰を実現してきました。しかし、現代のようにSNSの発展、カスタマーの要求度の高さ、いとも簡単にカスタマーからクレーマーへの激変する状況を見るにつけ、今まで問題が発生しなかったのが奇跡だったと思えました。もし、今後面倒なカスハラに出会ったとしたら、対応し切れないと怖じ気づいてしまったのです。

 クライアント(カスタマー)の為にと思い懸命にサポートを実践したとしても、彼らの要求度に対して応えきれないケースが現れるかもしれません。そうした際に、例え無償の行為であったとしても、契約書や細かい仕様書を交わしていないのですから、不満や苦情に発展することもあります。病状が却って悪化したとか、症状が固定化してしまい治りにくくなってしまったと言われても、反論することは極めて難しいのです。反論してしまうと、信頼関係を崩してしまい、メンタル症状が悪化してしまうかもしれないからです。

 以上のような様々なリスクがあり、イスキアの郷しらかわの活動を廃止することに決定しました。ただし、今まで支援させてもらってきたクライアントに対して、緊急対応としての電話相談やZOOMによる相談、並びにメール・LINE相談は続けるつもりです。遠慮せずにご連絡ください。直接お会いしての支援はできませんが、可能な限り対応させていただくつもりです。なお、様々な面でご協力を賜った方々、寄付などでご支援を頂いた方には、深く御礼申し上げます。ありがとうございました。

                      イスキアの郷しらかわ 代表 舟木 仁

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