不登校・ひきこもりは愛着障害から起きる

不登校やひきこもり、休職などの社会への不適合が起きるのは、根底の問題として愛着障害が存在することが判明した。勿論、愛着障害と言えるようなレベルではなくて、不安定な愛着というような軽いものでも不登校やひきこもりが起きてしまう。発達障害や自閉症スペクトラム、または適応障害、強迫性障害、摂食障害、妄想性障害、パーソナリティ障害などのメンタル障害を当事者が抱えていることも多いが、それらの障害も愛着障害から起きているというから驚きである。

不登校やひきこもり、休職の原因は、いじめや不適切指導、さらには、社会全般にはびこるハラスメントによるものだとされているが、本当の原因はそうではない。何故ならば、同じようないじめや不適切指導、各種のハラスメントを受けたとしても、不登校やひきこもり、休職まで追い込まれない人もいるのだ。同じような意地悪な行為を受けても、はねのけたり乗り越えたりする人もいる。何らかの問題や課題を抱えている人だけが、不登校やひきこもりに追いこまれると考えたほうが論理的である。

その抱えている問題とは、愛着障害、または不安定な愛着という問題だと言える。愛着障害というのは、親との深く強い関係性、愛が溢れるような良好な絆が結ばれていない状態である。子どもというのは、本来は親から無条件の愛を注がれ、どんな場合でも親が自分を守ってくれるという安心感を持って育つものである。子どもは、親から絶対に見捨てられることもないし、ずっと支えられ続けるという安全で安心できる環境で育てられることが必要だ。そうでないと、何か苦難や困難が起きた時に、乗り越える勇気が持てないのだ。

この安全で安心するような環境で育てられないと、愛着障害、または愛着が傷つけられた状態を抱えてしまうのである。そうすると、苦難困難に出会うと回避したり逃避したりするし、誰かのせいにしたり他人を恨んだりして、自己成長が停止してしまうのである。こういう愛着障害の人間は、社会に適応できなくて、ひきこもってしまうのである。言い換えると、人間はいかなる時も自分を守ってくれる安全基地を必要とするのに、その安全基地を持てないから、いつも不安や恐怖感を持ってしまい、社会に出れなくなるのだ。

この安全基地というのは、誰にでも必要なものである。その安全基地というのは、通常は家族がその役割を担う。家族の絆が健全でしっかりしていれば、母親か父親がその役割を果たす。無条件の愛である母性愛を注ぐ母親が安全基地となる傾向が強い。しかしながら、何らかの原因があり、母親がその安全基地になりきれないケースがある。そういう時に、子どもは愛着障害や不安定な愛着を持ってしまうのだ。そうすると、子どもは不登校やひきこもりになることが多い。

愛着障害や不安定な愛着を抱えている子どもは、脳内神経伝達物質のひとつであるオキシトシンが不足している。このオキシトシンは、安心ホルモンと呼ばれる。オキシトシンが不足すると、大きな不安や恐怖感が心を支配してしまい、怖くて社会に適応できなくなり、良好な人間関係を築けなくなってしまう。強迫性障害、摂食障害、不安神経障害、対面恐怖症、パニック障害、妄想性障害、適応障害などを起こす。発達障害もオキシトシンが不足していると言われている。

オキシトシン不足は、母親との濃厚なスキンシップが不足し育てられると起きるとも言われている。驚くことに、このようにオキシトシン不足で愛着障害を抱えている子どもの母親も同様に、不安定な愛着を抱えているケースが多いのだ。だから、不登校の子どもの母親もまた不安が大きく、親子で不安をお互いに増幅し合っていることが多いのである。ちなみに、母親に適切な支援をして不安を取り除いてあげると、子どもの不安も払しょくされて、登校できるようになることが多い。母親のオキシトシンが増えると共に子のそれも増えるからだ。

安全基地としての機能を果たせない母親に、寄り添い味方になってくれる存在が必要である。傷ついて不安定になった愛着を癒す行為を「愛着アプローチ」と言うが、この愛着アプローチを母親は必要としている。母親と当事者の両方にこの愛着アプローチが適切に行われて、愛着障害や傷ついた愛着が癒されると、不登校やひきこもり、そして社会への不適応が見事に解決される。勿論、抱えている愛着障害や傷ついた愛着が改善されることで、メンタル障害も緩解する。

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“不登校・ひきこもりは愛着障害から起きる” への2件の返信

  1. 高2長女、中3長男、小5次男の3人の子供を母です。
    中3長男が10月から完全不登校です。
    私は年子の姉と、16歳下の妹がいる三姉妹の真ん中です。妹は歳が離れているので、育ちとしては末っ子です。
    愛着障害が自分にあるかはわからないですが、不安定な性質は認めざるを得ません。
    子供が小さい頃も感情的に怒りすぎちゃうところが多々ありました。過干渉の傾向もあります。
    私の父は小学生の頃には外で遊び回っていて、家に帰宅は午前様。朝方に帰宅することが殆どでした。外で浮気している(家に電話があり、お父さんに代わって下さいと言われ取り次ぐことも何度か。スキー旅行に行って、同じ宿に父の不倫相手と娘が泊まりに来ていて、母と喧嘩になってる時もありました。20歳過ぎてからですが、家に相手が乗り込んできたこともありました。父親が大嫌いだった思春期に妹が出来て、出産のシーンのビデオを学校で観てる時に気分が悪くなったりしたことも。大人になっては恋愛に対しては頭が固く、彼氏の嘘が許せなかったり、疑い深いところがありました。私の母はのんびりしているので、子供に当たり散らすようなことはなかったですし、過干渉よりはのんびり育てられたと思って、母には感謝しかありません。
    私は生理前は特にマイナス思考になったり、イライラしたり、不安に思ったことは夫にそのままぶつけて解消してもらうやりかたでしか解消方法を見つけられず、モヤモヤすると落ち着かせることができず、相手にぶつけてしまいます。
    夫は器の大きい包み込むタイプではないので、でもこんな私を理解してくれてるところもあるので、ぶつかりつつも、我慢してやってきてくれています。でも、我慢してる感はいつも出ていて、それが私をまた不安にさせたりしてという悪循環で今までやってきました。夫婦関係は今悪いです。
    長男の不登校のこともあるので、協力しなくてはならないのに、あまり関心を持ってくれない夫にイライラして、私がこうあるべきと押し付けるのが良くないのも自分でよく分かっています。
    夫婦関係、不登校、どのように改善していくべきか順序とやるべきこと、やらない方が良いこと教えていただきたいです。

    1. お子さんの不登校状態、ご心配ですね。
      どうにかしてあげたいでしょうが、お子さん自身もどうしていいのか解らなくなっていますので、親がどうにかしようとやっきになればなるほど、頑なに反発すると思います。迷走神経が少しずつ心の遮断(シャットダウン)を進めつつありますので、長い時間をかけて融かしてあげなければならないでしょう。

      お母さん自身も三人姉妹(兄弟)の真ん中で、お子さんも真ん中ですね。不安定な愛着、または傷ついた愛着を持ってしまうのは、三人兄弟の真ん中が圧倒的に多いようです。何故かと言うと、一番上の子が叱られたり誉められたりしているのを見て育ち、このように生きればいいんだと、自然と学ぶからだと思われます。ですから、必要以上に『良い子』を演じます。そして、『手のかからない子』を演じています。本当は甘えたいのに甘えられない、『甘え下手』なのです。妙に大人びてしまい、子供らしさを失うのです。そして、訳の分からない『生きづらさ』を抱えてしまうのです。両親の不仲は子どもを不安にさせます。八方塞がりの心理状態にさせてしまうのだと思います。

      お母さん自身の精神の不安定さ(不安定な愛着)を和らげることから始めましょうか。お母さんの傷ついてる愛着を癒してあげれば、精神の不安定さも和らいで行きます。少しずつですが、お母さんが少しずつ明るくなり、穏やかな気持ちで毎日を過ごせるようになると、お子さんも少しずつ変わっていくと思います。

      ご長男のお子さんと二人きりの時間を作るようにしてください。二人きりで買い物に行ったり、旅行に行ったりしてみてください。お母さんを独占して、遠慮せずに甘えられる時間を設けてください。

      さて、具体的にどうすれば良いのか、どうしてはいけないのか、についてのご質問ですが、もう少し詳しく教えていただなければなりませんので、個別のメールにてやり取りをさせてもらいます。個人のメールアドレスをお知らせしますので、よろしくお願い申し上げます。

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