春の体調不良は山菜で治す

長い冬が終わり、やってきた春の訪れは、心身をウキウキとさせる。その一方で、春の体調不良に悩まされる人も少なくない。何となく身体が思うように動かなかったり、不定愁訴のような症状に苦しんだりする。病院に行って各種の検査を受けても、検査結果に異常は見つからず、単なる心身症として処理される。原因不明であるから、投薬治療の対象でもなく、手の打ちようがないのである。ストレスによるものだろうと言われるものの、心当たりのストレスはなく、春が過ぎて行く頃には症状が収まってしまう。

この春にやってくる体調不良の原因は何であろうか。免疫学の大家で先年亡くなった、新潟大学医学部教授の安保徹先生は、その体調不良は気圧の変化による自律神経のアンバランスだと主張していた。春がやって来ると、日本列島に移動性の高気圧と低気圧が交互にやって来る。高気圧は気圧を高くするから酸素濃度を濃くするし、低気圧は気圧を低くするので酸素濃度が薄くなる。その差はごく僅かだろうと思うが、人間の身体にとってはこの変動が大きく影響する。特に、移動性なので酸素濃度の変化の速さがあり、人間の自律神経の調整機能が追い付かないのである。

高気圧によって酸素の摂取量が増えると、自律神経の交感神経が活性化する。古来より、晴の日は外に出て狩りや農業をしてきたので、交感神経を高めて身体を活動体制にするのであろう。一方、低気圧は酸素摂取量を減らして、自律神経の副交感神経を優位にして、身体をリラックスさせる。雨の日は、休養に充ててきた体験からそのように進化したのではないかと思われる。晴の日と雨の日によって、身体をその天気に適応させる調整機能が発達してきたのであろう。この調整機能が災いして、春に体調不良を起こすのだから皮肉なものである。

自律神経の交感神経が優位になると、コルチゾールなどのステロイドホルモンを増やして、血圧を上げて脈拍数も増やし、身体を活動しやすいようにする。アドレナリンやドーパミンを増やす働きも活性化させると見られている。一方、自律神経の副交感神経を優位にすると、脳内神経伝達物質の分泌も抑えて、血圧を下げて脈拍数を減らして、休養をするように仕向けるのであろう。気圧変化が徐々に起こり、高気圧と低気圧が長く停滞するのであれば、自律神経の調整機能は問題なく働く。しかし、高速で移動する春の高気圧と低気圧に調整機能は追い付かなくて、自律神経の不調が起きるのではないだろうか。

さて、この春の移動性高気圧と低気圧に対して起きてしまった自律神経の不調を、どのように治せば良いのであろうか。現代人は、近代医療の恩恵を受けてきたが故に、投薬治療に頼りたがる。確かに、交感神経を優位にしたり副交感神経を優位にしたりするクスリは存在する。気圧の変化に対応して、そのクスリを飲んで調整すれば良いと思うが、そう単純なものではない。頻繁に交互にやって来る高気圧と低気圧に対して、タイムリーにしかも瞬時にどちらのクスリを飲めばよいかを決断するのは、医師でも難しいだろう。

この春にやってくる体調不良を、田舎に住む高齢の人々はあまり起こしていない。自律神経が鈍くなっているのだろうと思うのは、浅はかである。都会に住む高齢者は、体調不良で苦しんでいるのだ。都会と田舎では何が違うのかと言うと、その食生活である。田舎に住む中高年者は、春になると近くの山で採れる山菜を沢山食べているのである。山菜が美味しいから食べるということもあるが、山菜を食べると春の体調不良を無くすことを経験的に解っているから食しているのだ。日本の伝統的食文化は、人間の健康にも貢献しているのである。

どうして山菜が春の体調不良を改善するのかの科学的根拠は、完全に証明されている訳ではない。しかし、ある程度は想像できる。山菜には、身体に有用なミネラル類微量元素が豊富に含まれている。亜鉛、マグネシウム、カリウム、カルシウムなどの人間にとって大切な微量元素が豊富である。さらに、シュウ酸などのアクが含まれているものが多い。これらの必須微量元素が身体のホルモン調整機能を高めてくれるのではなかろうか。良質の食物繊維も野菜よりも遥かに大量に含まれている。身体に溜まった重金属などの毒素をデトックスする効果もあるらしい。アレルギーも改善すると言われる。春になると、山に住む動物は山菜を必ず食べる。同じ理由からであろう。春の体調不良は、山菜を食べて治すのがよい。

 

※都会のスーパーで販売されている山菜は、栽培されているものが多く、体調改善の効果は低いと思われます。山で採れた本物の山菜をイスキアの郷しらかわで提供しています。春の体調不良やアレルギーで苦しんでいらっしゃる方は、イスキアの郷しらかわで新鮮で美味しい山菜を堪能してみませんか。さらに山菜は腸内環境を改善してくれるので、気分も改善してくれると言われています。山菜採りのツアーも開催しています。

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