不登校は必ずなくせる

不登校がゼロの学校は、全国では殆どないという。ごく少人数の分校程度の小規模校や離島の学校なら不登校ゼロもありえるが、たいていの学校において不登校児童が存在する。文科省が不登校をどのように定義しているか、正確に把握している人は極めて少ないという。年間30日以上、病気や経済的理由以外で休んだ場合を不登校と定義している。

しかし、特記事項が付いていて、実際に30日以上休んでいても不登校と扱うかどうかは、当該学校の管理者の判断に委ねると記してある。しかも、保健室登校や放課後登校でも登校扱いされるのである。不登校児童の数が実際よりも少なくカウントされるというマジックが存在するのである。文科省、県や市町村の教委、そして学校の管理者も不登校が多いと自分たちの管理責任が問われるのだから、実数よりも不登校を少なく見せようという意思が働いても不思議でない。

不登校がゼロの学校が唯一存在する。それも大阪市立の公立小学校である。大空小学校という1学年1クラスの小規模学校であるが、不登校児童はまったくいない。何故、不登校児童がいないかというと、不登校ゼロを学校の絶対に達成すべき目標に設定していて、教職員が一丸となって努力しているからである。発達障害や知的障害の児童も普通学級で一緒に勉強しているが、不登校児童がゼロである。学校だけでなく地域の人々もボランティアで不登校を無くす努力をしているので、「みんなの学校」と呼ばれている。

この学校では厳しい規則はまったくないが、守るべき約束がある。『人が嫌がることをしない、言わない』というのがそれである。これを守らない児童は、校長室に呼ばれて自らの非を認めて、2度としないことを約束する。勿論、教職員も同じだ。子どもたちに対して不適切な指導をしたら、校長室に呼ばれて「教師なんか辞めちまえ!」と厳しく叱責される。児童中心の教育を徹底して実施しているのである。だから、教師による不適切な指導で子どもたちが学校に行けなくなることが皆無なのだ。

地元の小学校で、ある校長がこんな指導をしていた例があると聞いた。心優しく優秀な児童が不登校になった。この児童に対して、校長は放課後の時間に校長室に来て勉強するようにと提案した。心無い教師や他の児童が居ない環境で、安心して勉学に励んで、無事に卒業できたという。その子どもは、中学校に行っても不登校になった。校長は定年退職後に地元の公民館で社会指導主事をしていた。公民館に来なさいと子どもを誘い、可能な限り勉強を教えたという。この子どもは、地元で一番優秀な高校の特別進学クラスに進み、著名大学に進んだとのことである。

このような実例から導き出される結論は、不登校は学校関係者の対応が適切であれば、無くすことが可能だということである。学校関係者は、不登校の原因は本人とその家族にあると思い込んでいる。他の児童生徒は普通に登校しているのに、学校に来れない原因は本人にあると勘違いしているのである。これは、完全な間違いである。普通に登校している児童生徒が異常だと言えるのである。お互いの関係性が最悪で、悪意と攻撃性に満ちている学校の現状に、息苦しさを抱えている不登校児童が正常なのである。

不登校の子どもたちは、心優しく感受性が強いという特性がある。他人の悪意に満ちた言動に、心が傷つけられる。自分は虐められていないが、回りの子どもがそのような虐めに遭っているのに、自分がそれを助けられない自責の念にさいなまれていることが多い。自分が同じ目に遭うのではないかという不安もある。先生の心無い言動にも傷ついているのである。他の鈍感な子どもたちが気付かないことにも感じてしまい、いたたまれないのである。

このように不登校の優秀で心優しい子どもたちを、見殺しにしている学校とその教職員に責任があると言えよう。だから、学校が変われば、そして教職員の意識が変われば、不登校はなくなるのである。しかし、教職員や登校している子どもの保護者たちは、先生が忙し過ぎてそんなことは不可能だと口を揃えて言う。そんなことはない、やろうとしていないだけである。『なせばなる、なさねばならない何事も、なせぬは人のなさぬなりけり』と上杉鷹山は断言して、米沢藩の行政改革を成し遂げた。不登校をゼロにしようと努力もしないで、最初から出来ないと諦めるのは無責任であり、『悪』である。

※イスキアの郷しらかわでは、不登校の本当の原因を追究して、日本から不登校を無くす活動をしています。さらに、不登校の子どもさんのサポートと、ご両親への相談支援をさせてもらっています。下記の問い合わせフォームから相談を受けています。すべてボランティアでさせてもらっています。

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