食の好みとメンタル状態の相関関係

人それぞれに食の好みが違う。または嗜好品もその人それぞれによって違っている。野菜中心の食事を志向している人もいるし、高齢になっても肉食中心の人もいる。主食や副食だけでなく、お茶やコーヒーの好みも人それぞれであり、スウィート好きの人もいれば三度の飯よりも酒が好きだと豪語する人もいる。辛いものや塩味の強い刺激的な味を異常なほど求める人もいれば、薄味の優しい食味が好きだという人もいる。食の好みは、何故人によって違っているのであろうか。乳幼児期における食育によっても影響するであろうが、それだけではないような気がする。

 

先日、ある友人がこんなことをボソッとつぶやいていた。今まではずっと苦みが強くてコクの強い珈琲が好きだったらしい。最近は、深煎りよりも浅煎りの優しくてフルーティな味の珈琲が好きになってしまったと言う。どうしてこんなにも好みが変わったのか自分でも不思議だと言っていた。かの友人は、特に味の好みや味覚が変化したとは思わないが、自分の環境がかなり変わったという。2月末まではある介護施設に勤務していて、ものすごいストレスにさらされていたらしい。退職後4月から一人勤務の受付窓口業務になり、対人ストレスがまったくなくなったという。精神的にすごく落ち着いてきたら、刺激性の強い珈琲より、何故か優しい味の珈琲に好みが変わったのだという。

 

今、若者たちの間では激辛料理が流行っているらしい。激辛のスナック菓子も売れているという。さらに、炭酸飲料を好んで飲む傾向がある。それも、強炭酸のドライタイプ飲料が好まれているみたいである。二酸化炭素の含まれた飲料水を飲むと、自律神経の副交感神経が刺激されて、ストレスが和らぐからだと思われる。人間はストレスが溜まると、刺激的な食物を食べたくなるらしい。ストレスフルな社会で、心が疲れて折れてしまうと、刺激物や炭酸飲料を摂取したくなるのではないかと推測される。

 

さらに、人間は強いストレスにさらされると、肉や脂肪分の多い食事を好むようである。また、ストレスフルな日常生活で精神的に参ってくると、塩味や甘味の強い食事や嗜好品を好むらしい。カップ麵などの毒々しい味のものを食べたがる。しかも、精神的に疲れていると、アルコールに溺れたりヘビースモーカーになったりもする。一方、ストレスを乗り越えて精神的に安定してくると、野菜中心の食事になる傾向が強い。それも優しい味の食事を好む。さらに、マクロビや自然食を求める傾向になるし、人工的な食品添加物の入った食事を受け付けなくなる。健康的な精神は、健康的な食事を要求するのであろう。

 

このように精神状態と食事は密接に関連している。したがって、精神状態を安定させないと食が乱れると言える。そして、食の乱れはさらに身体を不健康にすると共に、精神状態までも悪化させてしまう危険を孕んでいる。つまり、メンタルの悪化と食事の劣化は、両輪の如く進んでしまい、両方とも益々強化されてしまうのである。それじゃ、メンタルの悪化から逃れる方法はないのだろうか。先ずは、強制的に健康的な食事を変えてしまうことで、精神的に安定の道を進めてみるという方法は取れないだろうか。

 

精神を病んでいる人の食事は劣化している。どんなに健康的な食事を作っても食べようとしない。ジャンクフードやファストフード、または甘いものや味の濃い刺激物を摂取したがる。何でも手に入る都会の自宅にいては、食を変えるのは難しい。だから、無理やりでも自宅から離れてしまい、コンビニのない田舎に滞在するとよいだろう。「イスキアの郷しらかわ」のような施設に1週間くらい滞在し、自然食の食べ物とおやつを食べることが必要である。そうすれば、悪い食事と嗜好品によった溜められた毒素がデトックスできる。そうすれば、徐々に精神的にも穏やかになってくる。驚くことに不眠も解消されるし、元気も出てくるのである。是非、試してみてほしいものである。

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