ゴルフは非常に奥の深いスポーツであると言えよう。その技術は、他のスポーツにはないほどの複雑さを要求される。だから、ゴルフ愛好者のレベルはピンからキリまで多層に渡る。そして、それぞれのレベルで楽しめる。それはそれで良いだろうと思えるが、せっかく取り組んだスポーツなのだから、ある程度の技術レベルまでは達したいと思うのも至極当然である。とは言いながら、ある程度のレベルまで到達できるのは、ほんの一握りしかいない。ベストスコアが70代というゴルファーは僅か3.6%だと言われている。
ゴルフを上達するのが難しいのは何故かと言うと、それはメンタルスポーツだからと言える。精神的な安定と自分自身に対する信頼がないと、持っている技術力を発揮できない。メンタル面をしっかりと鍛えて有効に活用出来たら、70代のスコアが出せる程の上達が見込める。それでは、メンタル面というか精神力をプレーにどう生かせば良いのだろうか。プロゴルファーのメンタルコーチは、最近増えてきている。しかし、アマチュアゴルファーのメンタルコーチは殆どいない。メンタル面は自己育成をするしかないのである。
それでは、ゴルフをするうえでメンタル面をどのようにプレーに生かせばよいのであろうか。メンタル面を鍛えたり向上させたりするのは、プロのメンタルコーチでも難しい。アマチュアが自分ひとりでメンタルを整えるというのは非常に難しい。しかし、けっして不可能ではない。量子力学的思考をして練習したりラウンドしたりすれば、ゴルフは飛躍的な上達が可能になる。量子力学的思考というのは、具体的にどういうことかというと、思考が現実を創り出しているという考え方のことである。
量子物理学の実験で明らかになった驚きの事実がある。人間が思考をする前に、行動を既に始めているという事実である。人間がまず思考をしてから、その思考に基づいた行動が始まると考えられている。しかし、アクションが始まってから思考が遅れてやってくることが、脳科学(脳波)の実験で判明したのである。そんな馬鹿なと思うかもしれないが、これが真実だという。ということは、私たちの行動は自分がすべてコントロールしているかと思いきや、無意識で行動を起こしてから後追いでその行動の思考が起きているというのである。
ということは、ゴルフもしかりである。このようにスイングしようとかパッティングをしようと考えながら、アクションを制御しているものだと思っていたが、実は既に行動が始まっているところに思考が遅れてやってくるということになる。この事実は、私たちを奈落の底に落とし込むくらいに衝撃を与える。つまりゴルフのアクションであるスイングやパッティングは、意識して実行しているのではなくて、無意識で実行してしまっていて、後から申し訳程度にそのように身体を動かしたんだと思わせているだけなのである。
だから、自分の意識とはまったく別のスイングやパッティングをしてしまうことがよくあるのだ。つまりは、ゴルフのアクションをする時にあまりにも考え過ぎてしまうと、思ったようなスイングが出来ないということになる。先ずは、ボールを運ぶ場所と距離を特定する。そして、それを実現するための身体の動きのイメージを脳内に作り上げる。そのうえで、実際にスイングの際には、何も考えずに無意識で只クラブを振るだけにする。そうすれば、身体(筋肉と骨格)がイメージ通りに勝手に動いて、狙った処にボールを運ぶことができるのだ。
これが量子力学的思考のゴルフの上達法である。実際にこの量子力学的思考を実践して実績を残した女子プロがいた。アニカ・ソレンスタムという稀代の名プロである。女子プロの世界では好敵手がいないと、男子プロのトーナメントにも出場した経験も持つ。彼女は、プレーの前にアクションのイメージを作り終わったら、スイングやパットをする場所1m四方に入ると、何も考えず無意識でプレーを実践した。当然、イメージした通りのプレーをした。正確無比のスイングとパッティングをして、数々のビッグタイトルと賞金女王を手にしたのだ。
※日本の女子プロの中で、最強だったと言われるのは岡本綾子プロだと思われます。彼女もまた、量子力学的思考を活用して、アメリカツアーで数々の優勝を成し遂げました。当人は、量子力学的思考とは思っていもいなかっでしょうが、先日の女子プロトーナメントの解説をしていて、同じようなことを言ってました。無意識(潜在意識)の世界を制した者だけが、世界のトップになれるのです。これはゴルフの世界だけではなく、他のスポーツにも当てはまります。
