不登校を乗り越えるのは父親の役割

 前回のブログで不登校が起きる要因には、父親に大きな責任があると論じた。とすれば、父親が我が子の不登校に真剣に向かい、自分の今までの行動を謙虚に振り返り反省し、ドラスティックに言動や思想哲学を変化させたら、見事に不登校を乗り越えることが出来ると言える。親が変われば子が変わると言うのは、本当である。不登校の当事者のお母さん方は、自分の責任を認めていくら変わろうと努力しても、限界がある。でも、父親が変われば子どもは見事に変わる。不登校を乗り越えるには、父親の果たす役割が重大なのである。

 不登校の真の原因は、愛着障害にある。当事者が愛着障害を抱えることで、不安や怖れがMAXになり、HSPを抱えてしまう。また、絶対的な自己肯定感や自尊感情が育っていないし、傷つきやすい子どもになっている。深刻なHSPにより、ちょっとしたことでも傷つく。普通の子なら何とも感じないし傷つくこともないが、自己肯定感が育っていないHSPの子どもは容易に傷つきトラウマを抱えてしまう。そのトラウマが積み重なり溜まりに溜まって限界まで到達すると、複雑性PTSDを発症してしまう。

 複雑性PTSDを抱えた子どもは、元々持っていた発達の凸凹が強化されるし、様々なメンタル障害を発症してしまう。ポリヴェーガル理論における迷走神経の遮断・フリーズが起きて、身体の緊張・硬直が起きるので、トラウマは固定化と深刻化してしまう。こうなってしまうと、投薬治療やカウンセリング・セラピーを受けても容易には回復しない。複雑性PTSDはいくら対症療法をしたとしても、限界がある。ましてや、今までの精神分析療法やトラウマの暴露療法をすれば、二次的被害が起きてしまい余計に悪化するのである。

 子どもが大きな不安や恐怖感を抱える原因は、愛着障害にあるものの、それだけではない。自分にどんなことがあっても、どんなことをやらかしても、自分のことをけっして見捨てない保護者がいること。どんなに強大な敵がやってきたとしても、自分のことを絶対に守り続けてくれる保護者が居るという安心感が必要である。それは母親には無理であり、強い父親がその役割を果たさなければならない。自分の命を賭してでも、敢然と敵に向かい怯むことなく、子どもと妻を絶対に守るという強い決意と行動が必要不可欠なのである。

 子どもはこのような強い守護神の元で、安心して外に出ることが可能になる。そして、このような強い夫を持つことで、妻は安心して子どもに無償の愛を注ぎ続けられるのである。このように強くて頼りになる父親を持った子どもは、どんなに酷いいじめや不適切指導に遭ったとしても、平気なのである。そもそも、このように絶対的肯定感や自尊感情を持つ子どもに対して、いじめなんて出来ないのである。自分よりも強いメンタルを持ち、大きく輝くオーラを持つ相手を攻撃するなんて、いじめっ子には怖くて出来ないのが当然だ。

 子育ての責任は母親だけが負うものではない。父親も率先して子育てに参加すべきだ。子育ては父親が中心なってすべきだし、子育ての最終責任は父親が負うべきなのである。子育ての大半を母親に任せたとしても、すべての責任は自分が取ると宣言して母親を安心して子育てに邁進できる環境を整えるのが、父親の役目である。夫が妻をまるごとありのままに愛することが出来てこそ、母親は子どもを無条件の愛で包み込むことが出来るのだ。そんな父親であれば、子どもと妻は安心して暮らせる。健全な愛着が育つし、HSPも和らぐ。

 ところが世の中の父親は、まったく正反対なのである。子育てにはまったく関わらないばかりか、リスク(責任)とコスト(犠牲)をまったく負担しない。不登校になったのは母親のせいだと言わんばかりに、実に冷たい目で批判的に眺めている。妻や子を守ろうとする気概は見えないし、問題から逃げ回っている。これでは不登校を乗り越えるなんて出来っこない。父親は子どもと妻に対して自分の非を認めて、今までの言動を謝罪すべきだ。そのうえで、心を入れ替えて言動を180度転換して、妻と子どもの守護神に徹するようにしなくてはならない。自分最優先ではなくて、家族中心の家庭を作るために誠心誠意で尽くすことが求められる。そうすれば、子どもは不登校から必ず乗り越えられる。

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