本物の医師、真弓定夫先生

先日、『蘇れ 生命(いのち)の力 ~小児科医 真弓定夫~』という映画の自主上映会に参加した。予想した以上の感動を受け、やはり観てよかったと心から思った。こんなにも素晴らしい先生がいるということが、いまだに信じられない。尊敬する本間真二郎先生も素晴らしいが、この真弓先生に影響を受けて今の診療スタイルになったというのだから、まさに真弓先生こそ本物の医師だと言える。今の医療界においては、まともな医師はごく一部を除き、殆どいないと思っている。言葉では患者中心の医療をすると言いながら、実際は患者の為の医療を実践しているとは思えないからである。

真弓先生は、薬と注射を原則として使用しない。先生の診療所には、薬と注射が置いていない。どうしても必要な場合は、院外処方の薬局で必要最小限の調剤してもらうという。あくまでも、子どもの診察とお母さんに対する生活指導だけで診療を行っていたのである。開業当初は、毎日50人から60人の子どもさんを診療していたが、その後患者は激減して、毎日数人の外来診療しかしなかったという。何故なら、診察と生活指導を受けた子どもさんたちは完全治癒すると共に、殆ど再発しなかったからである。

真弓先生は、現代の医療界の状況について、痛烈な批判をしている。ご自分が医師としてデビューした60年前、日本の総人口は6,400万人だったという。その時の総医療費は2,400億円。現在の総人口はその2倍になった。当然、総医療費はその2倍かそれ以下でなければならない筈だと。これだけ医療技術が発達して、医師も優秀になっているのだから、一人当たりの医療費は減少していなくてはならない。ところが実際には、日本の総医療費は当時の180倍になっているというのである。こんなことは本来あり得ないことだと言う。

真弓先生は、さらに世の中の医師たちを糾弾する。医療というのは、病気を根本的に治すのが本来の役目である。医師は完全治癒を目指すべきである。ところが、現代の医師たちは最初から完全治癒を諦めていて、対象療法に安穏としているというのだ。勿論例外もあり、一部の診療科や医師たちは完全治癒を目指し努力している。しかし、殆どの医師たちは、疾病の根本原因を突き止め完全に治癒させようとはしない。対症療法の投薬と注射をすることしか考えていないと主張する。だから、医療費は減らないばかりか、増大する一方だと言うのである。

人が病気になるのは、人間本来の生き方をせず、間違った生活習慣をしているからだと真弓先生は断定する。そこに大きなストレスが加わり、自律神経のアンバランスを生み、免疫力を著しく低下させてしまうことで、傷病を発症させているという。だから、日本人の体温は著しく低下していると言い切る。伝統的な和食が基本で、一汁一菜の質素な食事と、冷暖房の空調をしないで、なるべく自然のままに生きれば、低体温にならず病気にもならないと主張する。ご自分も、実に質素な食事を続けているし、冷暖房の空調のない生活をしている。

真弓先生は、50年前から小児科クリニックを開院して、理想とする医療を実践してきた。そうした努力をしていても、なかなか医学界は変わらず、残念ながら対症療法から根本治療への転換は出来なかったと嘆いていらした。しかし、真弓先生に続くドクターは確実に増えているように感じる。本間真二郎先生も同じ小児科医として、根本治療を続けていらしてる。他にも、統合医療や自然療法を標榜して、対症療法ではなく完全治癒を目指しているドクターも増加している。真弓先生が続けていらした努力はけっして無駄ではなかったと思っている。

日本の保険診療制度は、普通に対症療法だけをしていれば医療経営は上手く行く。完全治癒を目指して投薬や注射に頼らない治療をしていると、医療経営は行き詰るようになる。真弓先生のクリニックは、患者を完全治癒させて再発もしなかったので、経営的に厳しかったらしい。つまり、まともな医療を行えば行うほど、医療経営が成り立たなくなる保険診療制度になっているのである。日本の保険診療制度を抜本的に改革しなければ、真弓先生のようなまともな医師は育ちようがないのだ。心ある政治家は、保険診療制度の抜本改革に取り組んでほしいものである。そして、我々も本物の医師、真弓先生や本間先生のような医師を選びたいし、病気にならない生き方をしたいものである。

自然体験は心を癒す

自然体験は心を癒してくれると言われている。だから、心の癒しを求めてグリーンツーリズムを楽しむ人が増えている。グリーンツーリズムにおける自然体験というと、ハイキングやトレッキングが主となる。または簡単な自然観察もあるし、本格的な重登山もある。グリーンツーリズムにおける自然体験はハイキング程度が多いと思われる。近くの野や山をハイキングすることで、疲れて折れてしまった心が癒されるのであろう。

自然体験がどうして心を癒すことに繋がるのであろうか。まずは、都会の喧騒、または職場のストレス、さらには家庭も含めた人間関係に疲れ切った心が、まったく別の環境に置かれることによる効果ではなかろうか。自然が豊かな環境は、普段は体験できないものである。いつもと違う環境で、何もかも忘れさせてくれる雄大な自然によって、人間の心は癒されるに違いない。人工物に囲まれた空間ではありえない、普段と違う景色、匂い、風、音、ゆらぎによって癒されるのではないだろうか。

自然の中にある樹々がフィトンチッドという物質を出していて、そのフィトンチッドによって自律神経が正常になるとも言われている。都会のストレスフルな生活は、自律神経の交感神経をあまりにも優位にしてしまう。そうすると、コルチゾールというステロイドホルモンが分泌されて、緊張状態に置かれてしまい高血圧や心拍数過多の状態になる。フィトンチッドは自律神経の副交感神経を活性化させて、調整してくれる働きを持つと言われている。森林浴をすることにより、このフィトンチッドを浴びて、心を癒す効果が出てくる。

現代の仕事は、デスクワークやパソコン業務が主となる。営業の紹介資料や報告資料作りが主となるし、企画書や提案書の作成は勿論PC作業となる。工場における品質管理や製造・出荷管理もすべてPCで管理している。仕事中は殆ど歩かないし、ましてや力作業なんて殆どない。グリーンツーリズムにおける自然体験のハイキングは、運動不足の身体にぴったりである。豊かな自然の中を歩くという運動が、血流などの体内循環を促進し、停滞している心を動かすことで、癒しの効果が出ると思われる。

自然をよく観察していると見えてくるものがある。美しい花々や樹々を観察し、可愛らしい小鳥や小動物を見ることが多い。花々を見ていると、野の花は清楚で可憐な姿に感動する。樹々の葉、枝、幹の美しさと不思議さに目を奪われる。そして、丁寧に観察すればするほど気付くことがある。同じ花や葉っぱがひとつとしてないのだ。みんな違っているのである。これが、生物の多様性なのである。どれも同じ花に見えるが、よくよく観察するとどこか少し違うのである。

生物の多様性というのは、何故あるのだろうか。例えば、同じ時期に芽生え花が咲いて散るのであれば、突然の天候変動があれば、種の全体が死滅する。突然の天候変動にも、その環境に強い植物があれば生き残ることが出来る。種の保存のために、違いがあるのではなかろうか。人間も、みんな違っているというのは、ひとつは種の保存のためにあるのは間違いない。人間の姿がそれぞれ違っていることで、相手と自分を特定できる。皆が同じだったら、判別できないのである。違っているからこそ相手と自分の相違点を発見し、自分の自己成長が可能になるのだ。相手に嫌な部分を発見すれば、そうならないようにしようと努力するし、良い点を見つけたら自分もそうなりたいと思う。こうして、違いがあるからこそ人間が進化してきたのである。自分が周りの人々と違っていても怖れることがないのだと悟り、安心して心が癒される。

自然体験は、さらなる学びや気付きを与えてくれる。自然とは、我々人間の力ではどうにもならないものである。人間なんて自然の猛威の中では無力なのである。自然を支配し制御することなんて、所詮無理なんだということを自然の中にいると気付く。世の中には、このように人間の努力や悪あがきが通じないものがあり、流れに身を任せるしかないことがあることを認識するのである。雄大な自然の中にいると、自分の存在なんて実にちっほけなものだということも実感する。だから、自分の悩みなんてこの地球全体から見たら、ほんの米粒みたいなものだということを体感するのである。誰かを支配しよう、誰かを制御しようとする愚かさを知り、自分の悩み・苦しみがちっぽけだということを知る。だから、自然体験は私たちに多くの学び・気付きを与え、不安から遠ざけて心を癒してくれるのである。

 

※イスキアの郷しらかわでは、いろんな自然体験メニューを用意しています。そして、自然体験をしながら、いろんな話をさせてもらっています。生物の多様性、自然の前での無力さ、自然の雄大さと自分の悩み、自然観察で気付くセンス・オブ・ワンダーなど、自然の中を歩きながらのレクチャーは机上とは違った深い学びがあります。問い合わせフォームからご相談ください。

大人の酒飲み

TOKIOの山口達也メンバーがアルコール依存症になり、再々度の入院治療を受けているとの報道がなされている。どのようなお酒の飲み方をしていたのか知る由もないが、謝罪会見で焼酎1本を飲んでいたと語っていたのを見ると、相当に無茶な飲酒を繰り返していたのだと思われる。どんなお酒の飲み方をすればアルコール依存症になるのかというと、毎日の飲酒が習慣化すると共に、相当量の酒量を摂取することで依存症になる可能性が高まると言われている。しかし、個人差もあるからどのくらいの量を毎日飲み続けると依存症になるのかは、定かではないらしい。

どのくらいの期間に渡り毎日飲み続けるとアルコール依存症になるかというと、男性では約10年、女性だとおおよそ6年と言われている。ただし、これはあくまでも平均値であり、数か月で依存性が出現する場合があるから要注意である。女性は一般的に小柄でアルコールの分解速度も遅いために、アルコールの影響を受けやすいために短い期間でアルコール依存症になりやすいと言われている。ましてや、昼間から飲める専業主婦はキッチンドリンカーになりやすい。

お酒は飲んでも飲まれるなと言われている。お酒好きな人は、どうしても酒の魅力に勝てないようだ。ついつい度を過ぎて飲んでしまうし、休肝日を守ることが出来ないらしい。これも習慣化しているので、既に依存性が出来あがっていると思って間違いないようである。毎日飲酒しないと気が済まない人は、既に酒に飲まれてしまっているのであろう。お酒というのは、麻薬や覚醒剤と遜色ないくらいに依存性を持つ。酒を飲むと快楽ホルモンであるドーパミンが分泌される。毎日飲む人や大量に飲む人は、味を楽しんでいるのではなくて、ドーパミン中毒と言っても差し支えない。

かくいう自分も、若い頃は毎日のように飲酒していた。1年のうち、飲まないのは余程体調が悪い時か宿直の時ぐらいだった。今から25年くらい前からは、自宅飲みは殆ど止めたし、付き合いでの飲酒も必要最低限にした。特別な日にしか飲まなくなったのである。体調を壊したせいでもなく、何か失敗したのでもなく、誰かと禁酒を約束した訳でもない。いつの頃からか、お酒を飲まなくても過ごせるようになったのである。お酒は嫌いではないが、何となく毎日だらだらと飲みたいとは思わなくなったし、お酒を飲んでいる時間がもったいないと思うようになったのである。

現在は特別な日しか飲酒しないのに、昨日は珍しくお酒を飲んだ。会津金山町に山菜採りに行き、帰る途中の玉梨温泉で入浴した。売店で有名な天然炭酸水を見つけ、お土産に2本買い求めた。帰宅して、夕食時にこの炭酸水を用いてハイボールが飲みたくなった。竹鶴ブレンドのウィスキーがあったので、早速ハイボールを飲んだ。実に美味である。天然水がウィスキーの甘さとコクを引き出してくれた。山菜を肴にしての飲酒によって、心地よい酔いが身体を包んでくれる。ハイボールは、1杯だけ飲んだ。これ以上飲んでは味覚が麻痺してしまい、味が解らなくなり、お酒やつまみに申し訳ないからだ。

若者であれば、節度ある飲酒をしなさいと言っても、無理がある。酒の失敗もまた人生の経験であろう。法令違反をせず、人を傷つけないという条件を守るならば、無茶な飲酒も許されるのが若者であるように思う。しかし、30歳を越えたらば、大人の酒飲みをするべきだと思うのである。大人の酒飲みとは、大量に飲まないということと毎日飲酒しないというのは基本原則である。そして、特別な『ハレ』の日にしか飲まないというのも基本である。ストレス解消やプレッシャーにおしつぶされそうになった時に飲むのは、大人の酒飲みとは言えない。

 

酒は、何もかも忘れさせてくれると、嫌なことがあると飲酒する人がある。確かに、一時的に脳を麻痺させてくれるしドーパミンを分泌させて、悲しみや苦しみを忘れさせてくれる。でも、翌日にはまた嫌な事を思い出すし、ひとつも解決していない現実が自分を苦しめる。そして、問題解決を先送りして、毎夜お酒に逃げ込むことになる。大人の酒飲みとは、このような飲み方ではない。あくまでも、少量のお酒を美味しいつまみでチビチビと味わうことである。偽ビールや人工酒などの安酒は合わない。吟醸酒やモルトウィスキーなど本物のお酒が似合う。寝酒などはもってのほかであり、手作りの肴で夕飯前に飲むのが大人の酒飲みである。自分が大人だと自覚するのならば、大人の酒飲みが出来るのが最低条件であろう。

極めて危険なアルコール依存症

TOKIOの山口達也メンバーがアルコール依存症だったことが、その詳細と共に報道されている。事件の謝罪会見後に、再度入院したと伝えられている。重度の肝臓機能障害が起きているからとのことであるが、相当にアルコール依存症が進んでいたのだと思われる。今になって漏れ聞くのは、以前からお酒の飲み方に問題があったらしいということである。相当な量を飲んでいて、問題行動もあったと証言する芸能関係者も多い。以前にも入院したことがあるというのだから、アルコール依存症は重症であったに違いない。

もっと早くちきんとした入院治療をしていれば、こんな事件が起きなかったのにと悔やまれるが、人気商売であるが故に長期間に渡る根本治療が不可能であったのであろう。アルコール依存症で苦しんでいる患者は、少なくない。その殆どの患者は、何度も同じように再発を繰り返しては入院している状況がある。それだけアルコール依存症を完全に克服するというのは、困難を伴うということだ。なにしろ、お酒は簡単に手に入るものなのである。アルコール依存症から離脱するには、非常に厳しい社会状況がある。

アルコール依存症になると、実に悲惨である。山口達也メンバーのように、犯罪まで起こしてしまうような問題行動を取ってしまうことが少なくない。仕事が続けられなくなったり、生活まで破綻したりすることもある。山口メンバーの結婚生活が破綻したのも、どうやらお酒が原因であったと推測されている。アルコール依存症の家庭は、悲惨な状況になり家族も不幸にしてしまう。しかも、子どもがアダルトチルドレンになりやすく、世代間連鎖を起こすこともある。貧困家庭の原因にもなっているケースが非常に多い。

アルコール依存症による健康被害も悲惨である。山口メンバーのように肝臓機能の障害を起こしてしまうし、慢性膵炎も起こしやすい。悪性腫瘍の発症も高率となるし、心筋梗塞などの発症率も高くなる。酷くなると、妄想や幻覚まで起きる。飲酒によって脂肪肝や慢性肝炎から肝硬変になり、食道静脈瘤を発症してしまい、その破裂によって命を落とす経過を取るケースが非常に多いのである。なにしろ、アルコール依存症の余病発症率が極めて高く、死亡率も健康な人の数倍になると言われている。

このように社会的な問題行動を起こしたり、深刻な健康被害を起こしたりして、人生をだいなしにするのにも関わらず、アルコール依存症になる人は減少しない。ましてや、一度アルコール依存症になったら、完全離脱するケースが少ないのである。どうして、こんなにもアルコール依存症になる人が多いのであろうか。また、これだけ医学が発展しているのにも関わらずアルコール依存症を克服することが出来ないのであろうか。自分がアルコール依存症だと自覚していない人も多いし、自分が病気だと認めたがらない人も多いと聞く。これでは、アルコール依存症は減少せず、益々増えてしまうに違いない。

アルコール依存症の治療は、精神科や心療内科で行われる。一般内科で治療するケースもあるが、治癒率は低い。新薬が開発されて、薬物療法も進化している。精神療法や心理療法、カウンセリングなどの効果が高くなっている。ピアカウンセリングを主体にした断酒会も評価されている。しかしながら、この治療なら100%治るという手法は、いまだに確立されていない。それだけアルコール依存症の治療と完全離脱は難しいということである。何故かと言うと、何故アルコール依存症になったかという根本原因を、完全に払しょくする治療がされていないからに違いない。

アルコール依存症になる原因は、いろいろと推測されているが、これで間違いないというものは解明されていない。アルコール依存症になったバックグラウンドや環境、その人間の性格や人格などは解明されつつあるが、真の原因を突き止めている専門家は極めて少ない。人間は、正しい価値観や哲学を持たないと、生きる意味や目的を理解することが不可能になる。お酒に溺れてしまう人間は、何故自分は生まれてきたのか、どのように生きるべきなのかを正しく理解していないのである。だから、目の前の欲望に流されて、実に詰まらないものに心を奪われてしまうのである。正しい価値観や哲学を深く理解し、高潔な人生の目的を持てれば、お酒に溺れることはないし、アルコール依存症を完全に克服できるのである。

 

※イスキアの郷しらかわでは、アルコール依存症とその家族に対する相談を行っています。何故お酒を飲んでしまうのか、そして問題飲酒をしてしまうのか、根本的な原因を解明して、どうしたら飲酒を止められるのかを助言しています。正しい価値観と哲学の学習と自己マスタリーをすることで、問題飲酒を克服することが可能になります。

お酒で身を持ち崩す訳

TOKIOの山口メンバーが女子高生に対して、強制わいせつ行為を働いて書類送検されたニュースには驚いた。あの鉄腕ダッシュや24時間マラソンをTVで観ていたファンは、あんな卑怯な行為をする筈がないと、裏切られた思いが強いと思われる。そして、事件の全貌が明らかになってきて、彼がお酒のために1ケ月も入院していたことも判明した。アルコール依存症だったものと推察できる。お酒のせいだと思われるが、それで許されることではない。

芸能人がお酒におぼれて身を持ち崩すケースが多い。薬物依存にもなりやすいし、ギャンブル依存と確信できる芸能人も多い。それだけストレスやプレッシャーの多い職業なんだと思うが、それにしても依存症になって人生を棒に振ってしまう芸能人があまりにも多いのに愕然とする。お酒で身を持ち崩すのは、芸能人ばかりではない。一般人でも、アルコール依存症は少なくない。先進国に多い傾向があるが、米国ではアルコール依存症が社会問題化している。

それにしても、あの山口メンバーのように恵まれた環境にありながら、何故アルコール依存症になってしまったのかが不思議である。人気もあって、他とのメンバーとも良好な関係にあったと聞き及んでいる。確か、離婚をしたとは聞いている。子どもがなかったらしいが、幸福な結婚生活を送っていたものだと思っていた。離婚したことがアルコール依存症になったきっかけか、それとも依存症が結婚を破綻させたのかは定かでない。結婚生活が、思ったほどの幸福感に包まれたものではなかったのかもしれない。

どうしてアルコール依存症になるのかというと、いろいろと原因が上げられている。意思が弱いとか、欲望に引き込まれやすいとか、孤独感があるとか、愛情不足が根底にあるとか、養育に問題があったとか、本人とその生き方に問題があるのは事実であろう。その他に、社会的要因としては、お酒が手に入りやすい環境にあるとか、お酒のコマーシャルが流され過ぎるとか、ストレス社会であるとか、生きづらい世の中であるとか、関係性が欠如しているとか、様々な要因もあろう。

これらのアルコール依存症になる原因はいろいろとあるものの、これらはすべて依存症になる背景やきっかけに過ぎない。アルコール依存症になる本当の原因は、これらではないのである。その本当の原因はというと、生きる目的がないからだと断言できる。そんなことはない、みんな生きる目的や人生の目的は持っていると思っている人も多いであろう。山口メンバーも生きる目的を持っていた筈だと思うことであろう。しかし、それはあくまでも生きる目標であって、目的ではけっしてない。

目的と目標を混同している人は多い。例えば、あなたの生きる目的は何ですか?と問うと、私は家族が豊かで幸福に生きられるようにすることが目的だと答える。または、人生で成功することが目的だと答える人もいる。会社で出世するのが目的だと答える愚か者もいる。実に情けないことである。目的というのは、このように具体的に現わせるものではない。これらはひとつの目標に過ぎないのである。生きる目的とは、正しい価値観や哲学に基づいたものであり、社会全体の幸福を実現させるような、崇高な目的でなければならない。このような正しくて高い人生の目的がないから、人生が破綻するのである。

山口メンバーがお酒で身を崩したのは、生きる目的がなかったからである。正しくて高邁な価値観や哲学を持ち、全体最適を目指すような素晴らしい目的があったとしたら、絶対にアルコール依存症にはならないのである。だから、彼が社会復帰することが出来るとすれば、正しくて高い価値観や哲学を学んで、真の生きる目的を持った時であろう。アルコール依存症の医療的ケアーを受けても、完全に治癒することは稀である。薬物治療や認知行動療法などの心理療法をいくら受けたとしても、完全治癒は難しく再発することも少なくない。正しくて高潔な生きる目的を持つことでしか、アルコール依存症を克服することができないのである。

 

※アルコール依存症や各種の依存症で苦しんでいらっしゃる方に、イスキアの郷しらかわでは、正しい価値観や哲学の学習と正しい目的を持つための研修を実施提供しています。依存症から完全に脱出したいと思っている方は、是非ご相談なさってください。問い合わせフォームからお願いします。

ゴルフマナーが悪い社員は使えない

昨今のゴルフ場におけるゴルファーのマナーは、まったくなっていない。ゴルファーのマナーやエチケットは、地に落ちたと言っても過言ではない。それはゴルフを始めたばかりの若者だけではない。立派な中年ゴルファーや老年愛好者までもが、ゴルフのマナーを守らない。おそらく、ゴルフのマナーを知らないのではなかろうか。または、一度も教えてもらってないのかもしれない。一緒に回るようなことがあると、目をそむけたくなるような光景に出くわすことがしばしばである。

ゴルフの個人会員が減っていることもあり、ゴルフ場からの指導や教育がないせいかもしれない。または、企業内のゴルフ部の活動が少なくなったことに加え、接待ゴルフが激減したので、ゴルフのマナーをしっかり教える機会もなくなった影響もあろう。それにしても、ゴルフのマナーやエチケットは最悪の状況にある。というか、人間として当然な行動さえ出来ていないのだから、周りの人に迷惑をかけているという実感を持てないのかもしれない。

ゴルフのラウンドにおいてスロープレーは、絶対に避けなくてはならない基本マナーである。何故ならば、ゴルフのラウンドというのは、パーティとパーティの間で1ホールを完了するプレー時間は、ホールの移動時間も含めて7分程度と決められている。次から次へと7分間隔で3人から4人のパーティがスタートして行く。その中で1人でもスロープレーのゴルファーがいると、その組のパートナーだけでなく、後続のプレーヤーはその間待たせられるのである。当然、その後に続く組のすべてのゴルファーは待たせられることになる。

例えば、7時スタートの組の1人がスロープレーヤーだったとしよう。その人が1ホール当たり3分ずつ遅れてプレーしたとする。そうすると、前半9ホールトータルで27分もその後のプレーヤーが遅れてしまうことになるのだ。休日ともなると人気のコースでは、ぎっしり予約者がいることが多い。7時7分から10時30分までのスタートで、12組の48名のゴルファーが27分ずつ遅れてプレーすることになるのである。後半も同じように遅れれば、なんと1人の遅延プレーヤーのお陰で48名のゴルファーが1時間も浪費するのである。遅い時刻スタートのプレーヤーは、遅延プレーヤーのせいで日没してしまいラウンドを完了できないケースもあるのだ。

ゴルフの技術が未熟な初心者は仕方ないだろうと擁護する人も少なくない。しかし、今までいろんなゴルファーをみてきたが、未熟な初心者だからスロープレーになることは少ない。どちらかというと、中級者や経験者のほうがスロープレーになることが多い。まずはアドレスに入るまでの時間がかかり過ぎる、素振りを3回も4回も行う、アドレスをセットしてからスィングを始めるまで数秒要する、打った後にずっとその場に立ち止まる、走らないばかりかゆっくり歩く、クラブやボールを余計に持たないからカートまで戻る、こんな非常識なことを平気でするのだ。特に、パットの時のスロープレーは酷い。自分の番になって初めてラインを確認する始末である。回りが見えないし、空気が読めないのである。

こういったゴルファーは絶対に上達しない。いつまでもスコアー100を切れない。マナーやエチケットを守れる人は、いつも他人に対して迷惑をかけまいと努力している。当然、自分の自己満足のためではなくて、周りの人々に対する配慮のために、自分自身の力量を磨いている。当然、こういう人は自分の結果が出ないのは、自分に責任があると認識して、技能とメンタルを磨き続ける。平常心を持てないと、ゴルフは失敗する。スロープレーをしている人は、メンタルが弱くミスを犯しやすく、自分を振り返って自分の非を認めないから、いつまで経っても上達しない。

ゴルフのマナーとエチケットが素晴らしい人間は、技術も素晴らしいしメンタルも鍛えられている。手前勝手で自己中心的な人間性を持っている人間は、ゴルフは上手くならない。責任性を持ち、自発性や主体性を発揮できず、いつまで自分の悪い点を認めないし受け入れられないから、自己成長できないのである。人間性の低劣な人間は一時的には成功するが、長い期間に渡り活躍することは出来ない。全体最適を目指し、関係性の哲学を重視する人間だけが、ゴルフのマナーやエチケットの向上が出来る。こういう人間は、ビジネスでも間違いなく成功するのである。

 

※イスキアの郷しらかわでは、ゴルフのマナーとエチケット講座を開催しています。ゴルフのメンタル講習も実施します。メンタルトレーニングを、マインドフルネスと前後裁断の方法を含めてレクチャーします。ゴルフの技能はそこそこ行っているのに、なかなか100を切れないでいるとか、ゴルフで詰まらないミスばかりをしている人は、是非とも受講してみてください。問い合わせのフォームからお願いします。

無条件の愛を注げない親

子育てにおいて、母性愛と父性愛の両方が必要なのは言うまでもない。母性愛とは無条件の愛、または無償の愛と言い替えることができる。一方、父性愛とは条件付きの愛、しつけ愛や承認の愛とも言われている。父性愛も大事であり、子育てにおいて必要な愛であるが、母性愛である無条件の愛こそが子育てで最も重要で必要不可欠な愛と言えよう。これがないと、子どもは健全な成長が妨げられてしまうだけでなく、大人になって大きな生きづらさを抱えてしまうからである。

この無条件の愛は、母親からの愛でしか受け取ることが出来ないかというと、そうではない。母親だけでなく、祖母や祖父から受容することもあるし、父親が無条件の愛を注ぐことも稀ではない。大切なのは、父性愛と母性愛を注ぐ順序であると、児童精神科の専門家は説いている。まずは、母性愛をこれでもかとたっぷりと注いで、それから父性愛を注ぐべきだと主張している。乳幼児期には、まず無条件の愛で満たされることで、しっかりとした自己肯定感を確立したうえで、父性愛を注ぐことが大切なのである。

何故、無条件の愛が最初に必要かというと、子どもの発達段階においては、まずは自分の存在価値がしっかりと感じられ、いかなる時も愛されて見捨てられることがないんだと確信する必要があるからだ。この見捨てられるかもしれないという不安や恐怖感があると、その後の生き方に大きく影響してしまうのである。この見捨てられ感というのは、大人になっても深刻な影響を及ぼすし、父性愛を注がれた時に、いう事を聞かなければ自分は見捨てられてしまうのではないかという恐怖心に追いやられるのである。

母性愛である無条件の愛をたっぷりと充分に与えられず大人になってしまった人間は、健全な子育ても出来なくなってしまう。どちらかというと条件付きの愛しか我が子に注げなくなってしまうのである。また、パートナーに対していつも無条件の愛しか与えられなくなり、健全な夫婦愛や恋愛を育めなくなってしまうのである。夫婦関係や恋愛関係が破綻しやすいし、子どもが何らかの問題行動を起こしやすくなる。こういう無条件の愛の枯渇状態は、世代間連鎖を起こしてしまうことが多い。負の連鎖が続くのである。

この無条件の愛を注げない親というのは、想像以上に多いのが実態であろう。おそらくは、少なくても半数以上の親が無条件の愛を注げないのではなかろうか。大人になって問題行動を起こす人々、例えば犯罪者、セクハラ、パワハラ、モラハラをする人々、覚醒剤などの薬物依存、アルコールやニコチン依存、ギャンブル依存、過食や拒食、各種依存症、生活習慣病、メンタル障害などを起こす確率が限りなく高くなる。恋愛恐怖症の人も無条件の愛が不足したからであろう。

無条件の愛が不足して、条件付きの愛しか与えられないで育ってしまった大人は、揺るぎない自己肯定感が確立されていない。いつも不安感や恐怖感を持っている。愛する人から見捨てられるのではないかという不安を持つ。配偶者から見捨てられてしまうのではないかという不安もあるし、子どもから見捨てられてしまい愛されないのではないかという不安もある。激情的に怒り出したかと思ったら、いやに子どもにおべっかを使い始めたりする。子どもにおもねるような態度をしたかと思うと、急に怒り出すような不安定な子育てをするのである。

無条件の愛を注げない親というのは、すべてではないものの『愛着障害』的なパーソナリティを持つことが多い。無条件の愛が枯渇しているが故に、いつも無条件の愛を渇望している。パートナーや周りの人から愛されたいと熱望するが、その人格の歪み故に、無条件に愛されることがない。益々、孤独感が増してきて、我が子を無条件で愛することが出来なくなってしまう。愛というのは循環するものだ。豊かに無条件の愛で包まれた人間は、周りの人々を愛で満たすことができる。無条件の愛を注げない親は、まずは自分の本当の心を知ることから始めることが必要であろう。

 

※イスキアの郷しらかわでは、無条件の愛を注げない親のサポートをしています。または親から無条件の愛を注げられなかった子どもの支援もしています。自分がもしかするとそうではないかと気付かれた方は、ご相談ください。問い合わせフォームからお願いします。

新卒離職者が止まらない

新卒で採用された新人社員のうち、3年以内に3人に1人以上が離職しているらしい。どうやら、中小企業のほうが離職率は高いと言われる。超人手不足と言われる現代では、益々人材の確保が難しくなっている。特に2020年にオリンピックが開催される東京周辺では、建築や土木工事のラッシュで、人手不足は深刻だ。それでなくても人材不足だというのに、新卒採用の新人がこんなにも簡単に離職してしまうとなると、首都圏にある中小企業の人手不足は相当に深刻であろう。

どうしてこんなにも新卒者の短期離職者が多いのかというと、本人への聞き取り調査によると、次のような理由からだという。入社してから、事前に聞いていた労働条件とあまりにも違う労働実態があることに気付いたという。あまりにも仕事が忙しく、残業が多くて有給休暇も満足に取れないらしい。入社して満足な指導教育もされないまま、難しい技能や経験を要求される職場にすぐに回されたともいう社員もいるということである。人手不足が深刻なあまり、すぐに一人前としての業務を求められるし、厳しい労働実態になるのだと思われる。

このように、人手不足であまりにも忙しいので満足な教育も出来ないし、残業が多く休みも取れないという労働を強いられるのである。これでは悪循環に陥ってしまい、何時まで経っても労働環境は改善されないことになる。今の若者が働く際に求めているのは、給与収入額の多さではなくて、働く際の余裕や労働環境の良さである。残業が少ないことと休日が多いことを求めている。有給休暇を自由に取得できることを、働く最低条件として要求するらしい。遮二無二労働することは避けて、余裕のある働きを求める傾向にあるのは当然であろう。

我々のような60歳を過ぎた人間には、到底考えられないような要求である。今から40年前なら、深夜近くまで残業するのは当たり前であり、有給休暇なんて満足に取れたこともなかった。そういう時代は、仕事がすべてであったのだ。しかし、時代は変わった。仕事だけが人生ではない。仕事は人生の一部であって、家族との触れ合いや余暇・趣味を楽しむこと、キャリアアップや自己啓発などの学習をすることも人生を彩ることとして必要だと考えているようだ。こういう考え方は間違いではないし、うらやましい限りである。こういう時代に生まれたかったという思いが強い。

さて、このような新卒者の短期離職をどのようにして防げば良いのであろうか。それは、教育の充実しかないと言わざるを得ない。新戦力として期待しているから、教育をする時間も惜しいということは解る。しかし、新人教育をしっかりしないと、すぐに辞職されてしまうのである。どんなに人手不足であったとしても、新人研修を充実することで短期離職を防げるのである。何故なら、人間というのは仕事によって自己成長する生き物だからだ。仕事によって自分がこんなにも自己啓発を出来たと実感出来たら、仕事を辞めることはないのである。

社員満足度を高めることで、離職を防ぐことが出来る。この社員満足度というのは、労働条件の良さではない。それは社員不満足度要因である。社員満足度要因とは、仕事を通して、どれだけ自分が社会貢献や会社に貢献できたかということであり、人間としての自己成長が実験できたかどうかということである。この社員満足度を高めるには、充実した教育研修が必要なのである。その教育研修とは、技能の研修も必要であるが、それ以上に価値観や労働哲学や理念の学習も要求される。

人間という生きものは、何かをする際に『何の為に』という理由を求めるものであり、この理由が希薄だとモチベーションがなくなってしまう。つまり、働く目的がないと、働く意欲が湧かないのである。若者に何故働くのかと問うと、そりゃ生活の為でしょうとあっけらかんとして答える。確かに、そういう側面はあるものの、それだけではない筈である。仕事を通して社会貢献をすることと、仕事をすることで自己啓発や自己実現をすることこそ、人間の生きる目的とリンクしている筈である。こういう基本的な教育研修こそ、必要なのである。こういう哲学や価値観を学ぶ機会を充分に与えられる会社であれば、優秀な社員は絶対に離職しないのである。

 

※イスキアの郷しらかわでは、働く意味や生きる目的などの哲学や価値観などを学ぶ新人研修を実施しています。このような研修教育を受講すれば、離職する社員は激減しますし、メンタルを病んだり休職したりする社員がいなくなります。新人社員は、技能研修だけでなく、実はこのような価値観の学びを求めています。目の色を変えて学ぶようになります。会社の人事ご担当の方は是非ともお問い合わせください。

ネットは単なるツールなのに

インターネットは現代ではなくてはならない情報ツールになっている。情報の収集と公開をする手段として、大変便利でありコミュニケーションツールとしても必要不可欠になっている。ビジネスの世界では、営業ツールのひとつとして殆どの企業がウェブサイトを活用している。個人間でも、フェイスブック、LINEなどのSNSに通信手段として多くのユーザーが登録している。ネットがなくては、人々の経済や生活が成り立たなくなっていると言えよう。

そんなネットを、ビジネスにしている人がいる。ウェブサイト作成やウェブデザイナー、またはソフトウェアーやアプリ作成をしている企業と個人ではなくて、ネットそのものを収入源にしている人である。アフィリエイターとかユーチューバーと呼ばれる人たちである。アフィリエイターとは、ネット上の自分のサイトでアフィリエイト広告をクリックするだけで、収入を得る人たちである。ユーチューバーとは、動画をユーチューブにアップして、その広告で収入を得る人たちである。他に定職もなく、これだけで生活しているというのだから驚きである。

その年収たるや、1000万円を超える人たちも沢山いるらしい。小学生の憧れる職業のトップ5にも入っているというのだから、びっくりするばかりだ。楽しいこと、気楽なことをして収入を得ることが出来るからという、実に情けない理由で憧れの職業にしているというのだから、実に困ったものである。労働に対する考え方が軽薄というか、何の為に働くかという基本的な労働価値観を育てられていないのであろう。自分の利益のためにだけ働くという、実に愚かで低劣な価値観である。

ネットをすることそのものを目的にしている人間が、増えているように思えて仕方ない。SNSやブログをやっている人の多くは、アクセス数がとれだけあるか、どれだけ『いいね』をもらったかに心血を注いでいるのだ。当然、いかに面白い動画や写真を撮って載せるか、センセーショナルで人目を引く題名をつけるかに苦労している。確かに、ビジネスに活用するというなら、それはひとつの戦略として有効である。しかし、インスタ映えという言葉のように、単なる友達への自慢や自己満足の為でしかないように感じる。

SNSはコミュニケーションのツールとして、とても有効である。またブログは情報発信ツールとして、誰でも簡単に利用できるので便利だ。しかし、ネットというのはあくまでも、コミュニケーションや情報発信のための単なるツールでしかない筈である。または、ビジネスを成功させる手段でしかない。いくら素晴らしく魅力的なウェブサイトであったとしても、売るものやサービスの価値が認められなければ売れない。ところが、どれだけネットでアクセスされたかに一喜一憂しているネットユーザーが多いのである。本末転倒であろう。

今日は何を食べたのか、どこに行ったのかという個人情報を日常的にアップして、『いいね』を求めているSNSユーザーがいる。何の役にも立たないくだらない情報のアップを見て、リアクションするほうも問題であるが、ネットを自分の人生の重要なアイテムにしてしまっている人がいる。ネット依存とも言える状況になっているし、ネットを人生の目的にしてしまっているようである。毎日、どれだけのリアクションがあったかで、その日の満足になっているし、ブログのアクセス件数を上げることを目標にしている愚か者がいるのだ。繰り返し言うが、ネットとは目的ではなくて、単なるコミュニケーションのツールでしかないのである。

SNSやブログは、自己満足や自己表現のひとつであっても一向にかまわないが、人生の目的にしてはならないであろう。あくまでも、ネットは本来ビジネスや公益活動のひとつの手段でしかない。コミュニケーションツールのひとつとしてネットがあるのであって、対面でのコミュニケーション(リアルコミュニケーション)を基本に据えるべきである。SNSやツィッターは、お互いの関係性を豊かにするためのひとつのツールでしかない。あくまでも、リアルの世界で相手の目をみながら対話をして、付き合うのが基本になる。ネットは単なるツールでしかないことを、深く認識したいものである。

ゴースト血管が怖い!

現代人にゴースト血管が増えていて、深刻な健康被害を起こしているということがNHKスペシャルで放映されていた。今までの医学常識によると、高血圧や高脂血症によって血管の動脈硬化が起きて様々な心臓疾患や脳疾患が起きているということだった。ところが最新の医学研究から、それらの主要血管だけでなくて毛細血管の異常も深刻な疾病を起こすことが判明したというのである。毛細血管が消えてしまい、まるでゴースト(幽霊)のようになるので、『ゴースト血管』と名付けられたらしい。

人間の血管は、心臓から送られて還ってくる主要血管と毛細血管から成り立っている。そのうち主要血管は全体の1%程度であり、残りの99%は毛細血管だという。主要血管から枝分かれした毛細血管は、各臓器・組織に縦横無尽に張めぐらされている。そして、各臓器や各組織に血液を流して、その中に含まれている酸素や養分を届けているのである。つまり、人間の身体の機能は毛細血管によって維持されていると言っても過言ではない。毛細血管は人間にとって必要不可欠で、とても大事な血管なのである。

心臓、肺、肝臓、心臓、脳、筋肉、骨などすべての大事な臓器と組織に毛細血管が張めぐらされている。酸素や養分だけでなく、人間の巧妙なネットワークに必要な神経伝達物質である各種ホルモンなども届けている。これらがもし届かなれば、大変なことになる。各臓器や組織が死滅するだけでなく、人体のネットワークシステムも破綻してしまい、重篤な疾患になり兼ねない。毛細血管がゴースト化してしまい、その働きを失ってしまったら、人間の各種機能が低下するのは間違いない。だから、ゴースト血管は由々しき大問題なのである。

どうしてゴースト血管になってしまうかというと、どうやら血流障害がその原因らしい。高脂血症や高血圧などの基礎疾患があり、そこにストレスや不適切な食事や生活習慣が加わり、血液の流れが滞って毛細血管の外壁が壊れてしまい、毛細血管の途中から血液が漏れてしまい、その先に血液が流れなくなるという。そうすると、その先にある毛細血管が消失してしまい、ゴースト血管になると考えられている。その為に、実に様々な症状や疾患が起きていると言われているのである。

その症状や疾患とは、主なものを上げると、認知症、薄毛、しわ・たるみ、骨粗鬆症、腎機能障害、肝機能障害、心臓血管障害、脳血管障害、冷え症などである。あくまでも想像であるが、毛細血管の本来の働きがなくなり、血液が届かないのであるから、ナチュラルキラー細胞や免疫細胞も届かなくなるのだから、悪性腫瘍だって発生する危険性も高まるであろう。血流が阻害されると身体全体の体温低下が起きることから、癌ができやすくなるとも言える。子宮に血液が届かなくなると、子宮筋腫ができやすくなるし、乳房に血流障害が起きると石灰化してやがて乳癌になる可能性もある。

それでは、どうすればゴースト血管を防げるのだろうか。NHKスペシャルでは、ゴースト血管を防止するために、こんな方法を薦めている。まずは、血流を滞らせる生活習慣を見直すことだという。睡眠を十分にとること、シャワーだけでなく湯舟にゆっくり浸かること、タバコを止めること、過度な飲酒をしないこと、食べすぎないこと、糖分・塩分・脂質を取り過ぎないこと、適度なアウトドア運動を週に3回以上すること、を薦めている。それにストレスを溜めないことも大切だとしている。筋肉、特に下腿の腓腹筋(ふくらはぎ)を鍛えることで効果があるとしている。

さて、ゴースト血管が出来るのは、すべて自分の生活習慣や暮らし方に関わっているということが解った。とすれば、ライフスタイルを変えることが必要だということになる。ゴースト血管は、一度そうなったとしても、短期間に生活習慣を改善すると元に戻るらしい。何となく冷え症になってきた、手先が冷たくなったという自覚症状があったら、自分の生活全般を見直すことが必要だ。特に、食習慣が大切だと思われる。野菜中心の手作り惣菜で、塩分・糖分・脂質を摂り過ぎない腹8分目の食事が大事であろう。カップ麵などのインスタント食品やジャンクフード、そしてファーストフードこそがゴースト血管の元凶だと言わざるを得ない。

 

※イスキアの郷しらかわでは、ゴースト血管を再生するような食事を提供しています。無農薬でオーガニックの野菜と米を用いて、健康的で美味しい食事を食べてもらいます。出来たら、4泊5日の滞在をしてもらえたら、ゴースト血管を再生させるその効果を実感してもらえます。ストレス解消もできますし、睡眠障害も驚くように改善します。問い合わせフォームから問い合わせください。