コロナで見直す人間本来の生き方

 新型コロナウイルスは、次から次へと変異株が生まれていて、感染症の終息は迎えられそうにない。そこで、世界各国では新型コロナウイルス感染症の完全な封じ込めは難しいと判断して、ウィズコロナの社会を作り上げて、ウイルスと共存する道を模索始めている。どのようにすれば、重症化を防ぐことが出来るのか、死亡率を下げられるのか、医療体制を崩壊させずに出来るのか、様々な検討をしている。新型コロナウイルスの特徴やワクチンの効果もある程度解ってきたので、ウイルスと共存できる時期は近いかもしれない。

 そこで、深く考えるべきは、我々自身のライフスタイルをどのようにすれば、新型コロナウイルスと共存できるかである。新型コロナウイルスの性質や特徴が判明してくれば来るほど、何故か不思議な程、人間が本来目指すべき生き方に添ったように生活すると、ウイルスとの共生が可能になるような気がするのである。それはより人間らしい生き方でもある。人間らしい生き方というのは、心身共に健康で自然と共生する生き方と言えよう。物質的な豊かさや便利さを追い求める暮らしではなくて、心の豊かさを重視するライフスタイルだ。

 人間がすべてのウイルスと闘って何とか凌いできた歴史があるが、それには医学の発展と医療の進化も寄与してきた側面もある。しかし、最終的には人間自身の自己免疫力を高めて、自己治癒力を向上させることが何よりも大事であると気付かされている。新型コロナウイルス感染症でも、感染しても基礎疾患もなく免疫力が高ければ、決して重症化しないし軽く済むだろう。だから、普段からの食生活、運動、休養、養生が大切なのである。さらには、化学過敏物質を生活全般で避ける気遣いも必要であろうし、電磁波にも注意が求められる。

 最近、国立宇都宮病院の研究チームがワクチン後の抗体価変動を調査したところ、喫煙者の抗体価が著しく減少していることが判明した。日常的に飲酒をする人と喫煙者は新型コロナ感染症が発症しやすいと言われてきたが、ワクチンの効果も減少することが解ったのである。たまに少量の飲酒ならば免疫力を上げるが、日常的に飲酒することは免疫力を下げてしまう。夜間に飲酒する狭いお店の会合で、感染が広がると言われている。新型コロナウイルスと共生するならば、お酒の飲み方もウィズコロナに合わせて変えなければならない。

 新型コロナ感染症によって『飲みにケーション』が不要だと認識する人が増えて、飲酒機会が減ったと言われている。新型コロナ感染症により飲酒機会が減ってしまい、飲食業は壊滅的な被害を受けたと言われている。観光業も同様である。新型コロナウイルスが弱毒化して、単なる『風邪』と同じ扱いになれば、飲食業や観光業も復活できると思われる。だとしても、何軒もはしごして深夜帯にまで浴びるように飲酒するような習慣は、ウィズコロナには相応しくないように思う。もっと上品な飲み方をしないとウィズコロナにならないだろう。

 新型コロナウイルスと共存していくのなら、現代の暮らし方や生き方に対する考え方を抜本的に見直すべきだと思う。あまりにも便利で贅沢過ぎる生活をどうにかしなくてはならない。まずは食生活である。コンビニやスーパーに行けば、インスタント食品やお惣菜が豊富に並ぶ。超多忙な生活にはとても便利である。しかし、使われている素材や調味料をよく観察してみると、あまりにも危険なものが使用されている。酸化物質が多いし、リスクの高い重金属類も含まれている。これでは免疫システムを破綻させてしまい、新型コロナウイルスに身体は対抗できない。外食偏向も同様である。SDGs上もよろしくない。

 都市集中化した住み方をして、あまりにも便利で贅沢な暮らしというのは、食生活だけでない。仕事の仕方も同じで、満員電車に揺られ通勤して、狭い空間で大勢の社員がPCに向かって仕事をする。狭くて換気もしない室内では、ストレスフルで人間関係も破綻しやすい。余暇の過ごし方も同様である。インドアで換気の良くない狭い空間でスポーツすれば、感染症が起きるのは予想できる。やはり屋外や自然豊かな広大なフィールドでのスポーツこそが、ウィズコロナの時代に相応しいし、ストレス解消にもなる。都市一極集中化が新型コロナ感染症を蔓延させる環境と免疫力を下げてしまう暮らしを作ったと言っても過言ではない。今こそ人間らしい生き方にシフト変更すべきだ。

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