ウィズコロナ時代の働き方イノベーション

 新型コロナウィルス感染症は、私たちの暮らしを一変させてしまった。そして、世界経済も多大な影響を受けている。とりわけ観光・運輸・飲食・娯楽産業では壊滅的な打撃を受けている企業や個人事業主が少なくない。事業継続できなくて、廃業したり倒産したりしているケースが非常に多くなっている。そういう産業で働く人たちの仕事が奪われてしまい、生活が破綻している人も多いと聞く。経済的な理由と将来に対する不安と絶望から、自らの命を絶ってしまう人もいるという。コロナ不況が深刻である。

 

 新型コロナウィルス感染症のワクチン接種が欧米や中国で始まり、間もなくコロナが終息するのではないかと予想する人々がいる。しかし一方では、感染症の専門家の中には、このコロナ禍は少なくても2~3年は終息しないと予想する人が多い。おそらく4~5年はコロナ禍が続くと見ている専門家が少なくない。新型コロナウィルスは、感染力も強いし、重症化する確率も高いうえに、死亡率だって他の感染症と比較しても異常に高い。後遺症も深刻である。新型コロナウィルス感染症を甘く見ている若者が多いが、楽観視していると大きな落とし穴にはまりそうである。

 

 新型コロナウィルス感染症は、先ほども触れたが特定の産業に与える影響が大きい。そして、私たちの普段の生活も変えざるを得なくなった。そして、これから4~5年もこの状況が続くとすれば、ウィズコロナの生活そのものを抜本的に変えなければならないのではなかろうか。今までの生き方そのものを見直すべきではないかと思えて仕方ない。新型コロナウィルス感染症を完全に抑えるには、経済も暮らしも今までとまったく違うものに抜本的に革新する必要がある。つまり、ウィズコロナ時代のイノベーションが求められるのである。

 

 ウィルスというのは、生き物である。そして、ウィルスは自己組織化する生物なのである。ウィルス自身が生き延びようとするし、その感染力を強くして、仲間の数を増やそうとする。その為に主体性、自発性、発展性、進化性を発揮して、変異を繰り返す。そうなると、ワクチンが効かなくなる恐れもあるし、特効薬だって効果がなくなることも考えられる。今度の新型コロナウィルスは、今までのウィルスとは明らかに違う気がする。おそらく、今までのような感染症対策だけでは抑えきれないであろう。ウィルスを抑えるのではなく、ウィルスと共生する生き方を目指す必要があると考える。

 

 我々は、今までのような働き方と生活ではなくて、コロナに感染しない働き方と暮らしを実現したい。行き過ぎたグローバル化を見直して、なるべく地産地消を目指したほうが良いだろう。観光や娯楽も近くの場所で、アウトドア的な楽しみ方をすれば良いと思う。飲食店の利用も最小限度にして、安全な家庭での飲食にしたいものだ。可能な限りリモートでの仕事にして、IT化やAI化を図れば、出社するのも最小限で済む。家庭中心の生活にして、外食や飲酒はなるべく控え、ホストクラブ、キャバクラ、接待を伴う飲食店、性風俗店などは利用しないようにしたい。浪費的な生活を見直し、生産的な働き方をしたいものだ。

 

 そもそも、人間は明るくなると同時に活動し、暗くなる時間には安息と睡眠をするように創られている。本来人間は夜に働いたり活動したりしないものなのだ。深夜帯に飲食することは健康を損なう行為だし、深夜帯に飲食店で働くなんて命を削るようなものである。環境保護の観点からも、夜間の照明や空調の利用を控えれば、エネルギー使用を大幅に削減できる。働き方改革をさらに推し進めて、残業を無くせばよい。一次産業を推進するのも効果がある。マンパワーが足りないのであれば、飲食業やサービス業からの余剰人員を充てて、ワークシェアリングを進めればよいだろう。

 

 環境保護の観点からSDGsを推し進めるのは喫緊の課題である。カーボンフリー社会を目指すのは、我々の共通課題である。ウィズコロナの時代に応じて働き方や生活を革新するのは、まさしくSDGsにとっても必要不可欠のことなのだ。省エネルギーの為にも、深夜帯に働くことを避けたいものである。仕事を午後6時くらいまで終了して、まっすぐ帰宅したら公共交通機関だって、深夜運行は不要となる。働き方のイノベーションをして、家族の触れ合いを大切にすると共に、人間らしい生き方を取り戻してほしい。そうすればコロナは終息する筈だし、SDGsも推進できる。

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