ストレス耐性が低い訳

世の中には、ストレスに滅法強い人がいるかと思えば、めっきりストレスに弱い人もいる。ストレスに強い人は、ストレス耐性が強いと言うし、弱い人は低いと言う。ストレス耐性が低い人は、どうしてそうなるのだろうか。地位が高くて実績もあり世間から立派だと思われていて、ばりばり活躍している人がいる。そういう人は、強い精神力を持ち発言力も強い。周りの人から観たら、ストレスなんて殆どないか、ストレスに負けない強い気持ちを持っているとしか思えない。しかし、そういう人でもストレス耐性が極めて低いということがある。

 

そんなことはないだろうと思う人は、多いに違いない。しかし、実際に安倍総理が多大なストレスに負けて潰瘍性大腸炎を悪化させ、政権を投げ出した。あれほど多くの疑惑を持たれながらも、強弁を用いて逃れてきたのだからストレス耐性が高いと思われてきた。だが、意外とストレス耐性が低い人だったのかもしれない。本人がストレスに弱いことを知っていたからこそ攻撃的な態度を取り続け、反撃を抑え込んできたのかもしれない。著名な政治家だけでなく、企業経営者なんかも、実はストレス耐性が低いという人が意外と多い。

 

世の中には、このようにストレス耐性が低いけれど、そんなことを微塵にも見せず、豪放磊落な態度を取る人は多い。逆に言えば、ストレス耐性が低いからこそ、地位とか名誉を高める努力をして、攻撃されないようにしたいのかもしれない。または、ストレスに弱いと言う評判が立てば、地位や名誉は手に入らない。当然、ストレス耐性が高いように見せつけなければ、人々からの信任は得られない。だから、気持ちの弱さを一切見せず、その弱さを隠して強く振舞っているのかもしれない。弱い犬ほど吠えるのと同じである。

 

それでは、どうしてストレス耐性が高い人と低い人がいるのだろうか。ストレス耐性が強ければ、どんなに悲しいことや辛いことがあっても気持ちはめげないし、一旦落ち込んでもすぐに立ち直ることが出来る。ストレス耐性が高い人は、メンタルの病気になりにくいし、いろんな病気だって寄せ付けない。ストレス耐性が高ければ、幸福な人生を歩めるに違いない。うつ病、双極性障害、パニック障害、PTSDにだってストレス耐性が高ければならないし、生活習慣病や悪性腫瘍にもならないに違いない。

 

ストレス耐性が高ければ、職場で休職や退職にも追い込まれないし、不登校やひきこもりにもならないであろう。とすれば、ストレス耐性を高めることが出来れば、仕事への復帰が可能になるし、不登校やひきこもりだって乗り越えられるに違いない。ストレス耐性が異常に低い人はどういう人かというと、自尊感情が極めて低い人、自己肯定感がない人である。だから大きなストレスに抗うことが出来ないし、ストレスがトラウマ化してしまうのである。いつも不安や恐怖感を抱えて生きているので、気持ちがめげてしまうことが多い。

 

自尊感情が育っていなくて、いつも自己否定感を強く持ってしまう人というのは、『安全と絆』がない人である。つまり、自分の心の中に『安全基地』を持たない人である。自分の中に信じられない自分がいるということでもある。何故にそうなったかというと、小さい頃の育てられ方に原因がある。親との良好で豊かな愛着が結ばれていないことに原因がある。愛着障害と言ってもよい。2歳から4歳の頃に、『あるがままの自分をまるごと愛されない』という経験をすると、自尊感情が育たない。言い換えると母性愛が不足するのである。

 

いや、私は十分に親から愛されていたから、愛情不足はないと思う人いるかもしれない。確かに十分な愛情を注がれたとしても、それは支配愛でありコントロールされた愛である。干渉され過ぎた愛は、子どもに強烈な自己否定感をもたらし、愛着障害にさせてしまう。または、ダブルバインドで育てられたケースも同じである。さらには、母親の病気や仕事などの事情で、途中で養育者が変わったというケースでも愛着障害が起きてしまう。三つ子の魂百までも言われているが、まさしく幼児期の育てられ方が大人になっても強烈な自己否定感をもたらし、ストレス耐性を極めて低くさせてしまうのである。

 

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