SNS上で誹謗中傷をする訳

SNS上で執拗に誹謗中傷をされて、自殺をしてしまった著名人の痛ましいニュースが先日流れていた。こういう悲惨なケースは日本だけでなく、隣国の韓国でも起きている。世界的にみても、著名人だけでなく一般人もSNS上で誹謗中傷されるケースは少なくない。自殺として取り扱われているものの、実質的には殺人と言っても過言ではないだろう。こういう誹謗中傷のコメントやリツィートをする人間というのは、まったく反省をしないだろうし、自分は正義を実行しているに過ぎないと思っているから始末に負えない。

 

このような誹謗中傷を繰り返して実行している輩は、想像している以上に多い。しかも、自分では悪意を持って誹謗中傷をしているという自覚がないので、どんどんエスカレートしていく。SNSにおいて批判的なコメントをされたことを、自分も何度も経験している。知人・友人も嫌な目に遭っている。中には批判的なコメントを何度もされたことでSNSを止めてしまった人もいるし、メンタルを病んでしまった人さえいる。自分は匿名という安心安全な場所に居て、他人を一方的に傷つけるなんて、なんと卑劣なふるまいであろうか。

 

そもそもSNSというのは、個人の日常を日記としてアップしたり一個人の意見・感想を述べたりする場であり、社会全体に何かを主張している訳ではない。勿論、大統領とか首相などの著名人による発信であるならば、それを政治的に利用しているのだから、批判や否定をされることは織り込み済みなので、仕方ないと言えよう。しかし、あくまでも一般人としての発信で、特定の人を傷つけるような内容でないのなら、取り立てて非難したり否定したりする必要もない。考えが違うなら、こんな意見もあるんだなと、スルーすべきである。

 

ところが、あくまでも私的な日記や意見発信に対して、批判的なコメントをするばかりか、滔々と自分の反対意見を述べる人もいる。さらには、性格や人格までも否定的して攻撃する輩もいる。自分の意見を述べたいのであれば、自分のサイトで発信すべきであり、他人のサイトでコメントとして意見を述べるべきではない。こういう人間に限って、自分は否定されることを極端に嫌う。だから、怖くて自分のサイトでは、差支えのない情報発信しかしないのである。中には、自分のSNSではまったく情報発信しない臆病者もいる。

 

このような他人のSNS上で誹謗中傷を繰り返すような人間は、自己愛性のパーソナリティ障害を持つと思われる。他人を否定したり貶めたりするコメントをして、自分自身を肯定したり優越感を持ったりして自己満足するのである。自分は有能な人間であり、誰よりも優れていると思いたがる傾向にある。あらゆることに精通していて、自分は何でもできるという自己万能感に溢れている。そして、自分は特別な存在だから、何でも許されると勘違いしている。だから、人を傷つけるようなことを平気で行うのである。

 

それでは、何故に自己愛性のパーソナリティ障害の症状を持ってしまったのかというと、根底には自己肯定感や自尊感情の欠如があるのだ。つまり、自分では気づいていない強烈な自己否定感を抱えているのである。自己愛感情が欠落しているのである。だから自分を必要以上に肯定したがるのだ。それもかなりひねくれていて、自分の自己否定感を誤魔化すために、他人を蹴落とす行為をするのである。そんなことをしても、真の自尊感情は高まらないのに、他人のSNS上で誹謗中傷を繰り返して、自己を肯定したがるという複雑な心理状態を示すのだ。実に困った人物なのである。

 

どうして自己愛性のパーソナリティ障害を持つに至ったかというと、根底に『愛着障害』を抱えているからである。両親特に母親から、まるごとありのままに愛されるという体験を積んでいないのである。つまり、自尊感情や自己肯定感を持てないのは、母親との良好な愛着が結ばれていないからなのだ。ある意味、犠牲者でもある。とは言いながら、自分の愛着障害と自己愛性のパーソナリティ障害に気付かないと、一生嫌われ者で生きることになる。他人のSNS上で批判的なコメントをしたがる人は、自分の異常さに気付いてほしい。そして、自分自身の愛着障害を癒して、他人を誹謗中傷することを止めてほしいものである。

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