まぶたがピクピクしたら心の救助サイン

片側の目だけがピクピクしたことがあるだろうか。意識してそうしていないのに、何故か勝手にまぶたが動いてピクピクしてしまうことがある。こうなってしまう原因は、主にストレスだと言われている。子どもにも顔面の痙攣が起きることがあり、『チック』の症状だと診断される。このまぶたが痙攣する症状をほっておくと、やがてもっと酷くなるばかりか、様々な症状が起きてしまうことがある。まぶたが痙攣するのは、重いストレスがあるから解消しないと大変なことになるよ、という心からのサインであり警告なのである。

したがって、まぶたがピクピクして勝手に動いてしまったら、自分の心に手を当ててよく考えてみる必要がある。何とか自分が努力すれば解決できるストレスならば、こんなまぶたの痙攣は起きない。自分に大きなストレスがあったとしても、自分の努力や意志力で解決できるものであれば、身体症状やメンタル疾患になることは少ない。対人関係のストレスがあり、相手があることだからどうにもならなくて、しかもその環境を変えられず、深刻な状況に追い込まれてしまうと、心身の強い症状に悩まされてしまうことになる。

どんな心身の症状に発展してしまうかというと、身体のしびれや痛み、うつ病やパニック障害などの深刻なメンタル症状である。やがては双極性障害や統合失調症を発症することもあるし、もっと酷くなると、悪性腫瘍を発生させてしまうこともある。だからこそ、まぶたがピクピクと動いてしまったら、すぐに対処しないと大変なことになるのだ。そのストレスの原因が職場にあるケースもあるし、家庭にある場合もある。片方だけでなく、どちらにもストレスの要因があるという時に、まぶたが痙攣することが多いのである。

このまぶたがどうして痙攣するのというと、医学的な解明はまだされていない。したがって、対症療法としての投薬治療しか方法がない。鍼や灸もある程度の効果が認められるし、マッサージや整体などでも症状が一時的に和らぐ。しかしながら、原因になっているストレスが完全に解消されなければ、まぶたの痙攣が再発することが多いし、違う症状として現れることも少なくない。まるで、もぐらたたきのように身体のあちこちに様々な症状が出てくるのだ。だからこそ、まだ症状が軽いうちに完全に治癒することが肝要だ。

まぶたが痙攣するシステムの医学的な解明は完全にされていないものの、この症状が脳神経からの指示で起きているらしいということは判明しつつある。脳神経の誤作動(暴走)とも言えるし、ある意味では自分の心身を守るためのサインだとも言える。まぶたがピクピクするような症状が起きる前に、殆どの人は腰痛や酷い肩こり等の症状を抱えていることが多い。または、手足のしびれや不定愁訴に悩まされていることも少なくない。我慢や忍耐の限界に達してしまうと、まぶたの痙攣などの身体症状が現れるのである。

それでは、ストレスを完全に解消すれば、これらの症状は完全に治るのであろうか。しかしながら、このように大きなストレスによって、一度でもまぶたの痙攣など他の身体症状が出た場合は、残念ながら症状が消えるまで、時間が掛かることが多い。長い期間に渡り、様々な身体症状で苦しむことがあるのだ。それでは、早く完治させるためには、どうしたら良いのだろうか。重大なストレスから逃げることが出来たとしても、そのストレスがトラウマ化していることが多い。そうした場合は、適切なボディケアを受けると共にカウンセリングが必要なのである。

何故ならば、過重で深刻なストレスがトラウマ化している場合は、ストレスを取り除いたとしても、身体症状はなかなか取れない。心と身体がシャットダウン(遮断)を起こしているからである。こうなってしまうと、カウンセリングやセラピーだけではトラウマを乗り越えることが出来ない。これがポリヴェーガル理論における、背側迷走神経の暴走によるシャットダウン化である。このようなシャットダウンが起きてしまった場合、身体のあらゆる筋肉が緊張し硬直している。この緊張した筋肉を緩めるボディーワークが必要なのである。適切なボディーワークとカウンセリングを並行して実施することで、まぶたの痙攣などの身体症状がようやく取れるのである。

※まぶたがピクピクする痙攣や顎関節症、原因不明のしびれや痛みがありましたら、それは心が助けを求めるサインです。ストレスがトラウマ化しようとしているか、または既にトラウマ化しています。迷走神経の暴走によるシャットダウン化が起きつつあります。すぐに適切なボディーワークとカウンセリングが必要です。まずは問い合わせフォームからご相談ください。