その生きづらさはHSPかもしれない

今生きているこの社会は生きづらいなあと実感している人は、想像以上に多いかもしれない。そもそも社会自体に生きづらさの原因があるのだから、生きづらさを感じるのは当然だ。しかし、そればかりが原因ではないように感じる。何故なら、まったく生きづらさを感じないでイキイキとした暮らしをしている人がいるからだ。どうして特定の人だけが生きづらさを覚えながら生きるのかというと、その原因はどうやら『HSPと愛着障害』によるものではないかと考えられる。HSPと愛着障害があるから、生きづらさを感じてしまうのではないだろうか。

HSPとは、ハイリーセンシティブパーソンの略語である。HSPは感覚過敏や心理社会的過敏を持ち、対人関係が苦手であるケースが多い。生きづらさを抱えている人というのは、良好な人間関係を築くことが不得意であることが多い。特に、学校や職場において人間関係の問題を抱えることが少なくない。対人関係でトラブルを抱えてしまうことが多いし、対人恐怖症を抱えて生きる人も多い。HSPの人は、親との愛着が傷ついていたり不安定だったりすることが多い。HSPと愛着障害は併発しやすいと考えられている。

HSPの人は、感覚が異常に鋭い。普通の人ならまったく気づかないような微妙な気持ちの変化を、鋭く感じ取ることが出来てしまう。嘘をついていることを簡単に見抜くことができるし、相手の悪意や敵意を見逃さない。その感じ取る力は、必要以上に鋭いから困る。なにしろ、そんなに強い悪意ではなくても感じ取ってしまうから、相手をとことん嫌いになってしまい、何気なく付き合うということが出来ない。鋭敏な感覚を持つが故に、相手の気持ちが解り過ぎるから、深い関係性を持つことが出来なくなる。

HSPを抱えてしまった人は、学校や職場で浮いてしまうことが多い。あまりにも鋭敏な感覚や心理的な過敏性を持つから、他人と打ち解けることが難しいし、他人との良好な距離感を保持することが苦手である。距離を取り過ぎてしまい、仲良くすることが出来なかったり、あまりにも近づき過ぎてしまい鬱陶しく感じたりするのである。当然、対人関係でトラブルを抱えることになる。学校や職場において、パワハラ、セクハラ、モラハラの対象者になりやすい。夫婦関係や恋人関係においても、破綻しやすくなる。

このように人間関係でトラブルやいじめを抱えることが多いHSPで愛着障害の人は、強烈な生きづらさを抱えることになる。何故、HSPや愛着障害を抱えてしまうのかというと、安全基地が保証されずに育ったからである。自分の中に安全と絆が存在しえないとも言える。だから、いつも不安と恐怖感に苛まれている。自分に自信を持てないし、自尊感情が持てない。誰も守ってくれないし、誰にも甘えられない。だから、いつも不安になって周りの人や環境が怖くて仕方がない。いつも誰からか攻撃されるのではないかと、恐怖を抱えている。

HSPや愛着障害で生きづらさを抱えている人は、いつも不安に思っている。将来に対する不安があって、良くないことが起きるのではないかという恐怖があるから、無意識の脳が恐怖に支配される。そうすると、知らず知らずのうちに、良くない結果を招くような言動をしてしまう。つまり、悪い結果を自らが引き寄せてしまうのである。また、HSPや愛着障害の人は、自分が本当に好かれているのか、愛されているのかを試す傾向にある。わざと嫌われるような行動をして、試すのである。この試し行動は、度重なると相手を怒らせてしまう。

このように、益々対人関係を悪化させてしまい、孤独感に陥ってしまうのである。一人になるのが怖いのに、知らず知らずのうちにひとりぼっちになるような言動をしてしまうのだ。だから、生きづらさが強化され続けるのである。このような生きづらさを抱えている人を救うには、安全と絆を提供することでしかなしえない。自分の努力だけで生きづらさを解決できないし、HSPや愛着障害は乗り越えることは不可能だ。安全基地としての場や人物を提供して、適切な愛着アプローチを継続すれば、愛着障害を克服できて、生きづらさを解消できる。

※イスキアの郷しらかわでは、強烈な生きづらさを抱えた方をサポートしています。農家民宿で農業体験や自然体験をしながら、安全基地としての場を提供することで、愛着障害やHSPを癒すことが可能になります。生きづらいと感じる方は、『問い合わせフォーム』から、まずはご相談ください。電話相談やメールでの相談は、ずっと無料で実施しています。

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