ポリヴェーガル理論が医学の常識変える

ポリヴェーガル理論という神経学における画期的な大発見が、今までの医学的な常識を大転換しようとしている。この多重迷走神経理論と日本語訳されている理論は、1994年に米国で発表されて、医学界において圧倒的に支持を受けているが、日本の医学界ではあまり知られていない。既に一部の大学の研究室では認識されているものの、文科省や厚労省は敢えて認めたくないから、無視をしているのかもしれない。なにしろ、今までの医学界の常識を覆す大発見だし、医学的アプローチでは病気が治らないことを証明しているのだから、医療界が認めたくないのも当然だ。

ポリヴェーガル理論とは、米国のイリノイ大学名誉教授のステファン・W・ポージェス博士が提唱した理論である。この世紀的な大発見によって、精神医学界の変革は勿論のこと、医療のイノベーションが起きるかもしれないのである。今までは難治性の精神疾患とされてきたPTSDやパニック障害などが、医学的アプローチではなくても完治するし、自閉症の子どもたちの症状が見事に改善したという実績を上げている。この理論がいろんな症状に応用されたら、糖尿病・高血圧症という生活習慣病も投薬せずに完治するかもしれないのである。

ポリヴェーガル理論の概略について述べたい。今までの医学的常識では、自律神経というのは交感神経と副交感神経があって、それぞれが調整し合いバランスを取って、人体の健康を保っていると考えられてきた。ところが、副交感神経には二つの迷走神経が存在して、まったく別の働きをしていることが判明したのである。ひとつは今まで考えられてきた、腹側迷走神経の働きである健康・調整・交流を司っている神経系統である。ところが、これ以外にある背側迷走神経は、これとはまったく違う驚きの働きをしていることが解ったのである。

交感神経は、生命が危険な状況に陥った際に、闘争するかそれとも逃走するのかを選択する神経である。ところが、闘争も逃走も出来ない状況に追い込まれた動物は、背側迷走神経のスイッチを入れる。すると、死んだように気絶または失神するのである。死んだふりをするとか狸寝入りとか言われている同じ状態である。死んだように気絶した動物を、肉食動物は食べない。死んでいる動物の肉は腐敗しているかもしれないので食べないのだ。何故、動物は気絶するのかというと、失神すると助かるというDNAの記憶がそうさせるのか、それとも気絶していると痛みを感じないから、そうするのかもしれない。

背側迷走神経のスイッチが入って気絶・失神した小動物は、危険な状態が過ぎると体をぶるぶるっと震わせて目覚め、何事もなかったように走り去る。つまり、背側迷走神経のスイッチを入れたり切ったりするのである。ところが人間は、それが出来ない生き物なのである。勿論、危険を察知しての気絶や失神からは抜け出せるが、過大なストレスや生命の危険を感じるような状態に置かれると、自分を守るためにニューロセプションが起きて、背側迷走神経が働き、心身の不動化(シャットダウン)が起きてしまう。そして、そのニューロセプションは自分の意思では止められない。心身の遮断が長い期間続いてしまうのだ。

自分の命の危険を感じて、心身の遮断状態に陥ってしまうと、PTSDやパニック障害などを引き起こす。または、現実と想像の世界が混濁したり意識の解離が起きたりする。妄想性障害、強迫性障害、パーソナリティ障害、統合失調症、うつ病、双極性障害などの症状が起きることもある。神経過敏による身体症状として、三叉神経麻痺、眼瞼下垂、顎関節症、聴覚過敏、しびれ、痛み、めまい、難聴などの症状が起きてしまう。不登校やひきこもりが長い期間に渡り続くのは、この心身のシャットダウンによる影響である。

それでは、どんな人にでもこれらの症状が起きるのかというと、けっしてそうではない。愛着障害が根底にあると、この心身の遮断が起きやすいと言われている。つまり、絶対的に安全な場所や環境があって逃げる処があり、良好で豊かな絆(関係性)があれば、シャットダウンは起きないのである。誰も助けてくれないし守ってもくれなくて、孤独感にさいなまれていると、心身の遮断が起きてしまうのである。一旦スイッチが入ってしまった背側迷走神経が回復したり修復したりすることはないかというと、けっしてそうではない。絶対的な安全と絆が確保されて、愛着アプローチが適切に受けることが出来たら遮断から完治できる。

※この難解で理解しにくいポリヴェーガル理論を、イスキアの郷しらかわでは懇切丁寧に分かりやすく説明します。メンタル疾患に苦しんでいる方やひきこもりの方には、心身のシャットダウンから抜け出す方法をお伝えしています。音楽療法、簡単で長続きする運動療法、ボディーワーク、簡単で優しいヨーガ、等を実際に実施して学びます。

2 Replies to “ポリヴェーガル理論が医学の常識変える”

  1. 私は、拒食症です。以前は、肥満症でした、太っていたときは、体型で冷やかされ、自尊心がなくなってしまいました、私は、毎日毎日食欲を押さえ込むことが煩悩を無くし、自信に繋がると信じて来ました、でも、いまは、何を食べたらいいのかわからなくなってきました

    1. 中對知子さま、摂食障害のつらさは当事者か経験した人じゃないと分かりませんよね。苦しかったことでしょう。食べる楽しさを封印するなんて、悲しいです。何気ないひとことで心をずたずたに傷つけられます。心無い人たちのなんと多いことでしょう。

      摂食障害は、医学的アプローチ、カウンセリング、セラピー、認知行動療法などでは解決できません。ポリヴェーガル理論と愛着アプローチ理論を利用して、ボディーワーク、音楽療法、運動療法(かかと落とし)をすれば、改善します。まずは電話相談で対応させてもらいます。こちらの番号は09084234718です。

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