機能性補助製品の危険性

身体の機能を補助する食品・薬品や製品がブームになっている。機能性補助食品と銘打って大々的に宣伝活動がされている。そして、その機能性補助する商品が次から次へと開発されていて、ビジネス的にも大成功を収めているケースが少なくない。最初は、衰えてしまった身体の機能を援助する薬品や健康食品から始まったらしい。特に、サプリメント類ではそのような機能補助の性格を持つものが殆どである。メタボに効果があるとして、厚労省からお墨付きをもらった機能性補助の飲料品は大量に売れている。

このような機能性補助の飲料水やサプリメントは大人気であるが、果たしてどれだけの効果があるかというと、専門家の間でも評価が分かれている。科学的に考察しても効果がある筈だとお墨付きを与えている栄養学者もいるかと思うと、一時的には効果があったとしても長い目で見るとそんなに効果はなくなるとする専門家も存在する。効果があるなしに関わらず、このような機能性補助商品はあまり副作用もないだろうし、プラシーボの効果もあるからいいんじゃないかとする消極的な評価をする医学研究者もいる。

機能性を補助する食品・薬品だけでなく、機能性を持つ補正下着やコルセット、または機能補助するスポーツタイツなども販売されている。インフルエンザや重症感染症などを予防するとして、殺菌・除菌の製品なども続々と開発されていて、大量に売れている。このような便利な商品は、乳幼児のおもちゃや日常品にも応用されている。特に、清潔さを過剰に追及する神経質なお母さんたちに絶大な支持を受けて、人気を博している。このような機能性補助製品は、実害はないだろうと厚労省や環境省も問題視をしていない。

このような機能性を補助する薬品・食品を始めとした様々な商品は、高齢者や乳幼児などの身体機能が低い方や衰えた方には、それなりに恩恵を与えていることは間違いない。しかしながら、若くて元気な人にこのような機能性補助製品は本当に必要なのだろうか。そして、このような機能性補助製品は、使用し続けることによる副作用は、本当にないのであろうか。ましてや、乳幼児に対して何でもかんでも殺菌・除菌効果のある製品を与えることによる副作用はないのかと心配である。高齢者でも、機能性補助製品に頼り過ぎることによって、本来持つ自らの機能が低下する心配は不要なのだろうか。

ひとつ例を挙げて機能性補助製品の功罪を考察してみよう。スポーツ用品の中で、機能性タイツと呼ばれるものがある。スポーツ専門メーカーや下着専門メーカー各社が開発していて、高齢者のスポーツ愛好者やアスリートに重宝されている。自分でも使用していて、確かにハードなスポーツや登山に大きな効果がある。厳しい登山後に下山する時やゴルフの際に、膝や腰に疲れが溜まってきた時に補助してくれるので、とても助かっている。しかし、この機能性タイツは絶対に日常的に使用してはならないとされているが、その注意事項を知らずに毎日履いている高齢者がいる。これはとんでもない逆効果になり危険だ。

何故かと言うと、この機能性タイツを日常的に着用し続けると、人間の本来の身体機能を劣化・低下させてしまうからである。一時的に身体機能を補助するのは良いが、あまりにも使い過ぎると、人間本来の持っている筋肉の機能が低下する。筋肉や骨格にはある程度負荷をかけないと、成長が止まるし衰えるのである。科学的に考察すると理解できるが、それは人体システムというものが持つ本来の『自己組織化』と『オートポイエーシス』いう働きを阻害するからである。人体システムに対して、あまりにも外部からのインプットがあり過ぎると、アウトプットがなくなるし、自己組織性が失われるのである。

殺菌剤・除菌剤も過剰に使用過ぎると、同じようなことが起きる。西洋医学の薬品も長期投薬をすると同じように、人間の自己組織性を低下させて、人体システムを破綻させて自己免疫力や自己治癒力を低下させてしまう。機能性補助製品を長期間使用すると、人間が生来持っている自己免疫力や自己治癒力を低下させてしまうのである。機能性補助製品というのは、便利であるし効果もあるとされているから、どうしても利用したくなるのは理解できる。しかし、長期に使用したり安易に乱用したりすると、人間の本来持っている機能を低下させる危険性があることを認識して使用すべきである。

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