直感に従うとは言うけれど

直感に従って生きなさいというアドバイスをする人が多い。いろいろと迷った際には、自分の直感を信じて決断通りに進みなさいと教える人が少なくない。人生において達観の域に入った人は、そんな助言をしてくれる。確かに、迷いに迷ってしまい最終的に選択した判断が裏目に出て、最初にふと思った選択肢が良かったなと後悔することはよくあることだ。人間の直感力というのは、素晴らしい判断をすることがよくある。だとしても、全部の直感が正しかったとは言えないこともある。だから、難しいのである。

直感力がすごく鋭くて、その直感力が素晴らしい選択をする人がいる。一方で、まったく直感力が働かない人や、間違った直感をしてしまう人がいる。どうやら、人によって直観力が違うみたいであり、その直感が正しい選択をさせるかどうかは、その人間力によるのではないかと推測される。直感が鋭い人は、非常に素直な人であり、何事にも誠実で謙虚な人が多い。一方、直感が鈍い人というのは、自分に対して素直になれず、いつも後悔しながら生きている人が多い。いつも辛く悲しい思いをしていることが多く、感情を抑圧することが少なくない。

そして、とても危ないのが、直観は鋭いものの間違った直感を得てしまうことが多く、その間違った直感を信じて突き進む人である。こういう人は、自分の大事な人生の岐路に立った時でも、自分の直感を信じて疑わず、とんでもない生き方を目指してしまう。当然、悲惨な結果になってしまうことが多い。そんな目に何度も遭っていて、他の人からも助言や忠告を受けているにも関わらず、頑なに自分の直感に従うことが多い。こういう人が、自分の家族であったり、または会社の上司や経営者であったりすると、自分も巻き込まれてしまうから大変である。

どうして、そういう人は間違った直感を持ってしまうのであろうか。そして、その間違った直感を信じてしまうのかが不思議である。それは、その人の生き方の根本となる価値観が間違っているからに他ならない。そういう間違った直感を得る人というのは、いつも個別最適を目指していて、関係性をないがしろにするという生き方をしている。個別最適というのは、自分の幸福や利益を大事にするあまり、周りの人への配慮に欠けている価値観である。当然、他との関係性は悪化することになる。

この個別最適というのは、自分だけ、家族だけ、自分の部門だけ、自分の会社だけの最適化を目指すということであり、社会全体の幸福や利益は二の次だという価値観である。利己的な生き方を志すあまり、自分以外の他人との関係性は良くない。こういう人は、何か重大な選択を迫られた時に、自分にとって損か得かだけで判断しやすい。他に対して何らかの見返りやリターンを期待する。利他の心というものが理解できないし、いつも自分だけが可愛くて仕方ない。自己愛の障害と言ってもよい。

このように、個別最適を目指していて、関係性なんかどうでも良いと思っている人の直感は、とんでもない選択肢を与えることになる。一方、常に全体最適を目指していて、自分以外の人や動植物、鉱物との関係性をも大切にしている人の直感は素晴らしい。何故、そんな違いが生まれるかというと、人体というシステムが全体最適によって営まれているし、人体というすべての細胞・組織はネットワークという関係性によって成り立っているからである。人体という完全なシステムが全体最適と関係性によって成立しているのに、全体である人間が、それに逆らう生き方をしたら、機能不全に陥るのは当たり前である。

さらに、会社もひとつの全体というシステムである。全体最適と関係性によって成り立っている。勿論、家族もそうだ。地域社会も同じく全体最適と関係性で存在する。国家も同じだし、地球全体もシステムである。宇宙全体も同じような全体最適と関係性によって存在していることが、宇宙物理学や量子力学によって証明されている。つまり、人間という生きものは、全体最適と関係性の哲学によって存在しているのである。この全体最適と関係性という価値観を持つことが出来ずに、個別最適と関係性無視の生き方をしたら、悲惨な結果になるのは目に見えている。そういう人の直感は、病気・怪我・事故・別離・孤独・死を招くに違いない。こういう人は、自分の直感に従うことをせず、正しい価値観を学ぶことから始めてほしいものである。

※『イスキアの郷しらかわ』では、正しい直感を得るための研修を実施しています。正しい直感を得る為の「全体最適と関係性」という価値観を科学的な知見を基にして詳しく解りやすく説明します。量子物理学や人体生理学などのエビデンス(科学的根拠)を活用した講座です。楽しく、興味深く学べます。個人レクチャーも実施しますので、気軽にお問合せとお申込みをしてください。

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