大人の酒飲み

TOKIOの山口達也メンバーがアルコール依存症になり、再々度の入院治療を受けているとの報道がなされている。どのようなお酒の飲み方をしていたのか知る由もないが、謝罪会見で焼酎1本を飲んでいたと語っていたのを見ると、相当に無茶な飲酒を繰り返していたのだと思われる。どんなお酒の飲み方をすればアルコール依存症になるのかというと、毎日の飲酒が習慣化すると共に、相当量の酒量を摂取することで依存症になる可能性が高まると言われている。しかし、個人差もあるからどのくらいの量を毎日飲み続けると依存症になるのかは、定かではないらしい。

どのくらいの期間に渡り毎日飲み続けるとアルコール依存症になるかというと、男性では約10年、女性だとおおよそ6年と言われている。ただし、これはあくまでも平均値であり、数か月で依存性が出現する場合があるから要注意である。女性は一般的に小柄でアルコールの分解速度も遅いために、アルコールの影響を受けやすいために短い期間でアルコール依存症になりやすいと言われている。ましてや、昼間から飲める専業主婦はキッチンドリンカーになりやすい。

お酒は飲んでも飲まれるなと言われている。お酒好きな人は、どうしても酒の魅力に勝てないようだ。ついつい度を過ぎて飲んでしまうし、休肝日を守ることが出来ないらしい。これも習慣化しているので、既に依存性が出来あがっていると思って間違いないようである。毎日飲酒しないと気が済まない人は、既に酒に飲まれてしまっているのであろう。お酒というのは、麻薬や覚醒剤と遜色ないくらいに依存性を持つ。酒を飲むと快楽ホルモンであるドーパミンが分泌される。毎日飲む人や大量に飲む人は、味を楽しんでいるのではなくて、ドーパミン中毒と言っても差し支えない。

かくいう自分も、若い頃は毎日のように飲酒していた。1年のうち、飲まないのは余程体調が悪い時か宿直の時ぐらいだった。今から25年くらい前からは、自宅飲みは殆ど止めたし、付き合いでの飲酒も必要最低限にした。特別な日にしか飲まなくなったのである。体調を壊したせいでもなく、何か失敗したのでもなく、誰かと禁酒を約束した訳でもない。いつの頃からか、お酒を飲まなくても過ごせるようになったのである。お酒は嫌いではないが、何となく毎日だらだらと飲みたいとは思わなくなったし、お酒を飲んでいる時間がもったいないと思うようになったのである。

現在は特別な日しか飲酒しないのに、昨日は珍しくお酒を飲んだ。会津金山町に山菜採りに行き、帰る途中の玉梨温泉で入浴した。売店で有名な天然炭酸水を見つけ、お土産に2本買い求めた。帰宅して、夕食時にこの炭酸水を用いてハイボールが飲みたくなった。竹鶴ブレンドのウィスキーがあったので、早速ハイボールを飲んだ。実に美味である。天然水がウィスキーの甘さとコクを引き出してくれた。山菜を肴にしての飲酒によって、心地よい酔いが身体を包んでくれる。ハイボールは、1杯だけ飲んだ。これ以上飲んでは味覚が麻痺してしまい、味が解らなくなり、お酒やつまみに申し訳ないからだ。

若者であれば、節度ある飲酒をしなさいと言っても、無理がある。酒の失敗もまた人生の経験であろう。法令違反をせず、人を傷つけないという条件を守るならば、無茶な飲酒も許されるのが若者であるように思う。しかし、30歳を越えたらば、大人の酒飲みをするべきだと思うのである。大人の酒飲みとは、大量に飲まないということと毎日飲酒しないというのは基本原則である。そして、特別な『ハレ』の日にしか飲まないというのも基本である。ストレス解消やプレッシャーにおしつぶされそうになった時に飲むのは、大人の酒飲みとは言えない。

 

酒は、何もかも忘れさせてくれると、嫌なことがあると飲酒する人がある。確かに、一時的に脳を麻痺させてくれるしドーパミンを分泌させて、悲しみや苦しみを忘れさせてくれる。でも、翌日にはまた嫌な事を思い出すし、ひとつも解決していない現実が自分を苦しめる。そして、問題解決を先送りして、毎夜お酒に逃げ込むことになる。大人の酒飲みとは、このような飲み方ではない。あくまでも、少量のお酒を美味しいつまみでチビチビと味わうことである。偽ビールや人工酒などの安酒は合わない。吟醸酒やモルトウィスキーなど本物のお酒が似合う。寝酒などはもってのほかであり、手作りの肴で夕飯前に飲むのが大人の酒飲みである。自分が大人だと自覚するのならば、大人の酒飲みが出来るのが最低条件であろう。

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