依存症や中毒から抜け出すには

統合型リゾート(IR)整備推進法(カジノ法)が衆議院を通過した。参議院でも承認されるのは間違いないであろう。現在、ギャンブル依存症が益々増加しているのに、合法カジノが出来たら、さらにギャンブル依存症は増加してしまうだろう。日本の公営ギャンブルは、依存症を起こさせて人生の破綻を生みやすい。さらに、パチンコはもはやギャンブルの領域を遥かに超えて、賭博と化してしまっている。合法カジノはギャンブル依存症で苦しむ本人と、それらを支える家族を益々悲惨な状況に追い込むことであろう。

依存症はギャンブルだけではない。薬物依存や麻薬・覚醒剤依存もあるし、アルコール依存やニコチン依存も深刻である。買い物依存や過食・拒食への依存に苦しんでいる人がいる。シンナー中毒やカフェイン中毒もあるし、砂糖と炭酸飲料(ジャンクフード)依存やカップ麺の依存症は本人が気付いていないから離脱が難しい。ネット依存、PC依存、スマホ依存、ゲーム依存に若者が取り込まれている。暴力依存(ドメスティックバイオレンス)もあるし、セックス依存症などに苦しむ人が少なくない。宗教依存やスピリチュアル依存になっている女性も以外と多い。

一旦依存症になってしまうと、本人の生活だけでなく家族の生活も波乱を招くことが少なくない。睡眠障害や食の乱れも起きるし、生活リズムが崩れるだけでなく、ウソをつく傾向により家族との関係性も破綻する場合が多い。仕事や学校を休みがちになるし、借金を繰り返すことにもなり、人生が滅茶苦茶になってしまうこともある。依存症の人がどれくらいいるかというと、ニコチン依存症だけでも1,800万人もいると言われている。アルコール依存症だって相当いる筈だし、砂糖・炭酸飲料とカップ麺依存症はおそらく2,000万人は下らないと推測される。国民の殆どが何らかの依存症になっているのではなかろうか。

これらの依存症から離脱しようと努力している人は相当いるものの、依存症から抜け出すのは非常に難しい。依存症を軽く考えている人もいる。自分が依存症だと自覚している人さえ少なくない。依存症は精神的な障害だと捉えたほうが良いし、医学的心理学的ケアーを受けたほうが良いと主張する専門家が多い。依存症になるのは性格や人間性の影響もあるが、脳の神経伝達物質と神経伝達回路の異常によるものだというのが一般化している。だとすれば、どうしたって医療によるケアーも必要だということになる。しかし、薬物治療や心理療法を受けたとしても、依存症から離脱するケースが少ないのが実情である。

何故、医学的心理学的ケアーによる効果が少ないかというと、本人が心から治そうと決断していないことと、依存症から離脱する『目的』を持っていないからではなかろうか。依存症から完全に抜け出した人の話を聞いていると、実に興味深いことを言う。自分がまずは依存症であることを深く自覚し、家族や周りの人々に迷惑をかけていると認識したと述べる。そして、絶対に依存症から抜け出すことを決断し、周りの人々にも宣言(コミットメント)したという。そして、出来得る限りの努力を毎日続けたと言うのである。

これだけでは足りないとも言える。さらに、何の為に依存症を離脱するのかの目的を持つことが必要だし、その目的に適った到達目標を設定することが肝要だと言える。さらに言えば、目的を持つには正しくて高潔な価値観が必要でもある。言い換えると、生きるためのしっかりした哲学である。正しくて高い価値観や哲学を持たないと、目的を持つことは出来ないのである。依存症によって、自分の人生を駄目にしてきただけでなく、家族を含めた周りの人々に迷惑をかけてきたのは、自分にしっかりした正しい価値観がなかったからだと認識するべきだろう。

依存症になる人は、おしなべて生きる目的を見失っている。実に低劣な目標は持っているが、人生の高邁な目的がないのである。人間という生きものは、高潔で正しい価値観や哲学を持たないと、挫折を繰り返してしまう。人間は、自分だけの損得や利益で生きると周りから信頼されない尊敬されない。家族を含めた周りの人々との関係性も希薄化しやすい。つまり、個別最適は関係性も悪化させるのである。人間は全体最適を目的にして生きなければならないし、関係性を重視した生き方が求められる。このような生き方をすれば、幸福な生き方が出来るし、依存症にはならないのである。とすれば、依存症から完全に抜け出すには、この全体最適と関係性の哲学と価値観を学び習得すればよいと言える。

 

※イスキアの郷しらかわは、各種依存症に苦しんでいらっしゃる方とその家族の支援をしています。何故、依存症になるのか?依存症になる背景、依存症になるシステムとプロセス、そして依存症からの離脱をする助言をしています。依存症から抜け出すには自然体験や農業体験も必要ですし、食事や生活習慣の改善も求められます。そして、価値観や哲学の学習が肝要です。まずは「問い合わせフォーム」から質問してみてください。

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