不登校児の親を悩ませる専門家

不登校とひきこもりの子どものお母様方から相談を受けているが、絶対に許せない対応をしている専門家がいることに驚く。ある臨床心理士(カウンセラー)に不登校の子どもの対応について相談すると、「卒業式に出られないようなら、もう望みはないから、絶対に卒業式だけには無理してでも出席しなさい」と子どもを説得したらしい。それも、50分のカウンセリング時間、ずっとそのことだけを言い続けたと言う。今時、そんな時代錯誤のことを子どもと親に言うカウンセラーがいること自体が不思議である。

カウンセラー(臨床心理士)は、それこそ大学院まで専門教育を受けて、著名な教授から認定を受けた専門家である。心理学を専門に勉強して、児童心理学だって相当深く学んだ筈である。不登校の子どもの心理が解らないことなんてあり得ない。カウンセリング後にこの子どもは、カウンセラーが大嫌いになり、他のカウンセラーであっても2度とカウンセリングに行かないと宣言したという。懸命な判断であろう。こんなカウンセラーに相談しても、悪化することはあっても良くなることは絶対にありえない。クライアントに信頼されないカウンセラーがいるなんて、信じられないことである。

さらに、このカウンセラーを不登校児の親に紹介したのが、学校の教頭だったらしい。その教頭は、このカウンセラーはとても優秀なので、是非カウンセリングを受けなさいと勧めたという。それで、相談後に教頭にくだんの話をして、酷いカウンセラーだったと伝え、とんでもない専門家を紹介してくれましたと苦情を言ったら、黙り込んで謝罪もしなかったということである。この教頭も最低の人間である。このカウンセラーは、以前から悪評で有名な人物である。教育の専門家ならば、事前にそういう情報の収集をしっかりとしてから紹介すべきであろう。

また別の発達障害の子を持つ親が、ある権威ある児童精神科医に診察してもらい相談したところ、「この子は高校に入学するのは難しいから、就労のための訓練を早々に始めなさい」と言われたらしい。いくら発達障害の専門家だと言っても、小学生のうちから将来を悲観するようなことを親に言う権利があるのだろうか。発達障害であっても、高校、大学を出て立派な職業に就いている人がいることを知らない訳でもあるまい。それなのに、可能性を否定するようなことを平気で言って、親を絶望させてしまうなんて許せない卑劣な行為である。

このように、医療や教育の専門家が不登校児や発達障害児の親を不安がらせ、益々悩ませるようなこと言うのは、本来あり得ないことである。不登校児や発達障害児の親が、子どものことをどれだけ心配して、とても不安な気持でいることを知らないのであろうか。その不安な心を逆なでするような行為は非道とも言えよう。実は、これらの専門家だけではなく、他にも沢山の酷い医療専門家がいるのも事実である。こんな問題のある専門家だらけであるから、不登校児や発達障害児の親たちは、安心して相談する相手がいないのである。多くの親たちが、困り果てて悩んでいるのは、こんな事情があるからである。

昨日と本日の2日間に渡り、イスキアの郷しらかわにて発達障害・不登校・ひきこもりについて学ぶ会を開催させてもらっている。発達障害・不登校・ひきこもりの子どもや若者たちが増加している要因とその背景、そして保護者がどのように関われば良いかを、解りやすく説明させてもらっている。適切な保護者の対応と支援、そして数多く自然体験や農業体験をすること、さらには食事や生活習慣を適正にすることにより、今の症状を緩和させることが出来る可能性があることを伝えている。親たちの将来に対する不安や恐怖感を和らげてあげることが、子どもたちの不安を取り除くのに有効であることを、今までの数多くの相談経験から学んでいるからだ。

不登校児と発達障害児の親に対する親身になった相談支援こそが、是非にも必要なのである。しかも、その相談はあくまでも、相手を否定しない傾聴と共感を基本にしたものであるべきだ。親たちの不安や恐怖感、または諦め感を助長させるような相談をしてはならない。不登校児と発達障害児の子育てで、それこそ悩ましく苦しく悲しい思いを沢山してきたのである。お母様たちに、「よく一人で頑張ってきましたね、さぞ辛かったことでしょう」とその苦労をねぎらい、悲しみや悩みに共感することで、お母さんたちの心は安らぐことができる。そして、すべてを受容して寛容の態度で接してもらえば、自らの自己成長を実現させることが可能になり、しいては子どもたちの心も変化する。これこそが、森のイスキアの佐藤初女が実施してきた相談支援である。とんでもない専門家によって傷つき心が折れてしまったお母さんたちを、これからも支援していきたいと思っている。

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