休職を選択せざるを得ない訳

職場を休職している社員・職員は少なくない。正確な数字はなかなか掴めないので、その実態は明らかになっていない。何故なら、完全に1ケ月以上休んでいるケースもあれば、時々は出勤して休む例もある。または、医師から半日勤務などを指示される場合もあるので、どの休み方をすれば休職とカウントされるのかの基準があいまいである。さらには、企業、団体、行政側でも内外に対して積極的に情報公開をしたがらないという事情もある。ましてや、給料が支給されていて、健康保険料や年金保険料が納付されていると、厚労省としても把握することが出来ないのである。

休職をしている理由は、メンタル面での就業困難によるものが非常に多くなっているらしい。うつ病、抑うつ状態、双極性障害、適応障害、社会不安障害、パニック障害などのメンタル障害による休職が増加しているという。このメンタル障害になる原因は、職場環境、または仕事における過度のストレスやプレッシャーを感じたことによると見られる。特に多いのは、対人関係のストレスだと言われている。この社会は非常に生きづらい世の中だと言われているが、職場もまた同じように生きづらさを抱えてしまう場所らしい。どうしても、職場に出勤できなくなってしまい、休職を選択せざるを得なくなると思われる。

いくら対人関係のストレスが原因だと言っても、休職せざるを得ない人がいる一方で、普通に勤務している人もいる。どうしたって休職している人に対する風当たりは強い。同じ条件で働いているのに、どうして特定の人だけが出勤できないんだと、声には出さないけれど批判的な態度をする人は少なくない。メンタル障害に対する社会的な理解は進んでいると言っても、実際に自分が所属している職場における、限られたマンパワーが少なくなり、他のメンバーに負担がかかる状況がれば、不満は大きいであろう。休職者がなかなか復帰出来ない理由のひとつが、実はそのような圧力を感じるせいかもしれない。

さて、休職をせざるを得ない理由は、本人のメンタル障害だとしても、そうならざるを得ない事情が職場に存在すると思われる。それでは、同じような環境におかれているのに、メンタルを病んでしまう人とそうでない人がいるのはどういう訳だろうか。まずは、人それぞれの置かれた状況は同じようでも違う条件にあるということが言える。新人で仕事をまだ覚えていないのに、あまりにも過酷な仕打ちを受けてしまうケースもある。管理職になったばかりに、上にも気を遣うし、指示に従わず勝手な行動をする部下に振り回される例もある。部長になったお陰で、過酷な達成目標を設定され、役員から無理難題を突き付けられて滅入ってしまうケースもある。

それでも、そんな苦難困難を何とか乗り越えられる人もいたのにと息巻く人もいるだろう。では何故、そんな違いが出てくるのかというと、それはやはり本人の気質や認知傾向、そして自身の価値観に大きな違いがあるように思われる。酷い仕打ちや過酷ないじめを受けても平気な人もいる。しかし、心が優しくて思いやりがあり、他人の気持ちを敏感に感じる感性が鋭い人ほど、他人の悪意をまともに引き受けてしまう傾向にある。つまり、世の中には鈍感な人と他人の気持ちに対して敏感過ぎる人がいるということである。メンタルを病む人は、後者のケースが圧倒的に多いみたいである。だから、他人の悪意や身勝手で自己中心的な態度を取り続ける上司や同僚に我慢がならないのである。かくして、そんな職場環境に居場所がなくなり、メンタルを病んで休職するという選択肢しかなくなるのであろう。

不登校、ひきこもりをする子どもや若者も同じような傾向にあると言われている。つまり、感受性が強いばかりに周りの悪意に満ちた雰囲気に耐えられないのである。自分を権力や権威で無理やりに支配し制御しようと企む、周りの悪意を感じるのであろう。学校にも職場にも、そして家庭の居間にも、安心する居場所がないのだ。それじゃ、職場環境や学校の環境が変わらない限り、学校や職場に復帰できないのかというと、そうではない。先ずは、職場における他の社員や職員が間違った価値観に支配されているということを認識することが必要である。本来組織というのは、全体最適や関係性重視の価値観で管理運営されるべきなのに、実際はそうなっていないし、自分はその間違いを認識している数少ないエリートだと深く認識すべきである。

そのうえで、間違っている他の社員と職員を許し受け容れる、深い寛容性と受容性を身に付けることである。他の社員や職員は、全体最適と関係性重視の高い価値観を教えられて育っていない。学校でも家庭でも職場においても、そんな教育を受けていないのだから当然だ。自分さえ良ければいい、自分の幸福や物質的な豊かさが確保されれば、他の人がどうなっても関係ないと思い込まされてきたのである。個別最適の教育である。行き過ぎた個人主義と競争主義が生んだ弊害でもある。客観的合理性の近代教育を受け続けると、誰でもそうなるのだ。その間違いを何となく気付いているから生きづらさを抱えて、メンタルを病んだのである。その間違った低い価値観を、高い価値観を持った人は許せるし、慈悲の心で受け容れることが可能になる。そうすれば、必ず休職から脱却できる。これが休職から完全に社会復帰できる唯一の道だと言えよう。

 

※イスキアの郷しらかわでは、何故メンタルを病んでしまい休職を選択せざるを得なくなったのかを、詳しく解説しています。そのうえで、正しくて高いシステム思考の哲学という価値観を学び、自分は間違っていなくて周りが間違っているんだという確信を得る研修をします。そうすれば、間違った価値観に支配されて酷い仕打ちをする人たちを許し受け容れる心が芽生えます。そうすれば社会復帰が可能になるのです。これが社会復帰へと進む道です。休職者が大勢いて困っている職場の研修にもご活用ください。問い合わせフォームからまずはご相談ください。

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