直観を活用するために

大事な人生の岐路に立った時、どの道を選ぶのか迷う時がある。その際、拠り所とする直観力が鋭い人と鈍い人がいる。また、直観に従って何事も上手く行く人と、直観に従うとどうしても失敗してしまう人がいる。さらにどういう訳か解らないが、直観を大切にして直観に従う人がいる一方で、直観をあまり重視しないで、論理的に検討して次の行動を決める傾向の人がいる。自分に自信がないのか、直観に従う事に対して臆病で、他人の助言や指示を重視する人がいるのである。いずれにしても、直観を大事にする人と、宛にならないと軽視する人がいるのは確かだ。

直観をとても大切にしている人は、他人の意見や助言にあまり捉われず、直観に従って上手く行くことが多いみたいである。一方、直観をあまり信用せずに、敢えて直観に従わずに、論理的に科学的に深く考察して自らの行動を決める人は、意外と後で後悔することが多いらしい。直観に従って何度も失敗するので、もう信用しなくなったという人の直感というのは実は本来の直感ではないかもしれない。それは直観というよりは、単なる不安感や恐怖感であろう。こういうものは直観とは呼ばないと心得るべきである。

本来の直感とは、『ひらめき』であり、何かを真剣に集中して考える時にはひらめくことが少ない。どちらかというと、ぼーっとしている瞬間のほうがひらめくことが多い。または、散歩している時や黙々と登山をしている際にひらめきがやってくるという。あとは意外に多いのが、お風呂に入って湯舟に沈んでリラックスしている時である。中には、トイレに長い時間入っている時にふとひらめくという人も少なくない。どうやら、直観というのは深く意識している時はなかなかやって来なくて、無心や無我の境地にある時に、突然やってくるらしい。

直観とは、何ものなんだろうか。どうして、無心や無我の境地にやってくるのであろうか。それは、直観というのは、意識している脳、つまりは表層意識ではなくて、無意識の脳であるところの、深層意識により感じるものではないかと考えられている。表層意識というのは、有意識とも呼ばれていて、人間の脳のうち約1割前後しか使用していないと言われている。一方、無意識とも呼ばれる深層意識は、脳の9割前後を占めていると言われている。つまり、私たちの脳というのは殆どが無意識によって支配されていると言っても過言ではないのである。

ということは、私たちは普段自分でこうしたいという意識に従って行動していると思っていたのに、どうやら無意識の脳によって行動させられているらしいのだ。実際に脳神経学の実験によって、このことが明らかになったのである。人間の脳は、ある行動をしようと意識するその瞬間の少し前に、既に脳は勝手に行動させる脳波を出しているというのである。そんな馬鹿なことがある訳がない。私たちは自分の意識によって行動しているのは間違いないと誰しも言う事であろう。ところが脳神経学の実験では、誰でもどんな時にも、脳波は行動しようと思い立った時のすぐ前から、既に出ていることが解ったのである。

結論から言うと、我々は有意識により行動しているのではないのだから、無意識をもっと活用するようにすると共に、無意識を正しく機能させるようにしなければならないということである。先ほど記したように、直観が不安感・恐怖感とは違うという点も認識すべきだ。不安感・恐怖感に捉われてしまうと、それが直観だと勘違いしてしまうことになる。無心、無我の境地に入り、自分の深い心に存在する直感と素直に向き合い、その直観に従うことが自分にとって正しい道を歩むことになるのだ。無心、無我の境地というのは、スポーツの世界ではZONE(ゾーン)と呼ばれている。この心を無にすることが求められている。

この無心、無我の境地に入るコツは、マインドフルネスである。仏教では唯識と呼んで、座禅、写経、読経、あらゆる修行の極意でもある。ヨガも実は瑜伽行から発していて、この唯識からのものである。マインドフルネスとは、自分の意識を何か別の何かで心を満たして、捉われている思考の一時停止をすることである。だから、何も考えずにぼーっとしている時に人間はひらめくのである。この時にふと思いついた直観が大事である。この直観が正しく思い立つ為には、普段より無意識から穢れを排する努力をして、深層意識を清浄なるものにしなくてはならない。それは、清浄なる行動によって成し遂げられる。修行僧が心の穢れを除く為に、掃除や修行に勤しむのは、身も心も清浄なるものにする為だ。正しい直感を得るには、これしかないと確信している。

 

イスキアの郷しらかわでは、マインドフルネスの研修と共に直観力を磨き高める方法をレクチャーしています。研修費用については、今年いっぱいはボランティアで実施しています。日帰りでのレクチャーも実施いたします。是非、ご活用ください。問い合わせフォームからご相談ください。

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