発達障害は緩和できる

発達障害が急増していると言われている。診断を受ける子どもや大人が増えたせいだとする専門家もいるが、その原因はまだはっきりしていない。どうやら、脳の誤作動、もしくは脳内ホルモンの分泌が不適切な状況になっているのではないかということが言われている。ドーパミン、セロトニン、オキシトシン、ノルアドレナリンなどの脳の神経伝達物質、通称脳内ホルモンと呼ばれているものが不適切に分泌している状態のために、異常行動をしているのではないかという仮説が有力になっている。脳内ホルモンが異常分泌する理由は、確定している訳ではない。

脳内ホルモン分泌のアンバランスは、発達障害だけでなくパーソナリティー障害、うつ病、双極性障害などの精神障害をも引き起こすと言われている。これらの脳内ホルモン分泌の異常は、脳の働きが誤作動しているせいだと思われていたが、どうやらそれだけではないということが判明しつつある。人体というシステムは、脳がすべて脳内ホルモンの制御をしているのではなくて、人体の各臓器、または筋肉組織など身体全体がそれぞれのネットワークを組んでいて、全体最適の為に絶妙に協力し合ってコントロールしているということが解ってきたのである。つまり、脳がすべてを制御しているのではなくて、各臓器や各組織、または各細胞が自己組織性を発揮して、全体最適化を目指しているのである。

脳内ホルモンも本来は、人間全体が正常に、そして健康になるようにと、絶妙にバランスを取って分泌するというシステムなのである。それなのに、脳内ホルモンが異常な分泌をしてしまい、バランスが崩れている状況が、発達障害やパーソナリティー障害などの精神障害だと言えよう。ということは、脳内ホルモンの分泌を正常化することが出来たら、発達障害も緩和されるのではないだろうか。発達障害は、幼児期ならば投薬が可能で若干症状が緩和されることもあるが、大人の発達障害は医療による支援が難しい。脳内ホルモンをどのようにして正常に分泌させられたら、発達障害が緩和されるだろうか。

脳内ホルモンは、脳に直接働きかけても、正常にしかも豊かに分泌される訳ではない。脳内ホルモンが正常に分泌されるには、腸内環境が重要な働きをしているということが解ってきたのである。腸内フローラとも呼ばれるように、腸内細菌叢が花畑のように美しく広がる状況になれば、脳内ホルモンが活発に分泌されるということが判明してきた。腸内細菌には、善玉菌と悪玉菌、そして日和見菌がある。これらの細菌の割合における絶妙のバランスが取れた時に脳内ホルモンが正常に分泌し、善玉菌が減って悪玉菌が増えた際に、脳内ホルモンの分泌が崩れてしまうと言われている。

腸内環境を正常にするには、やはり食べ物が重要な役割を果たす。腸内細菌が喜ぶ食べ物は、新鮮な野菜である。しかも、出来れば無農薬でオーガニックな野菜がベストである。減農薬で化学肥料を少なくして栽培した野菜でも効果が高い。少しの量でも構わないが、熱をかけていない野菜や果物を食事の最初に取るというのも効果がある。なるべく多種類の野菜と発酵食品を摂取すると、腸内環境は改善する。さらに、下腹部を冷やさない工夫も必要である。身体全体を温めるほうが良いが、せめて下腹部や下半身を冷やさないことが大切である。特に寒い時期は、腹巻やレッサグウォーマーが良い。殺菌剤や抗菌剤を用いたグッズに触れないことも良いし、食品添加物の入った食品を避けることも有効だ。ファストフードやジャンクフード、甘味料の多い飲料や食品は絶対に避けたい。

さらに、普段の生活も大事である。ストレスを減らし、不必要なプレッシャーをかけないことが脳内ホルモンを正常にしてくれる。一番悪いのが、本人の自主性や主体性を欠いてしまうような言動である。保護者が、これも駄目あれも駄目と過干渉の言動をしてしまい、子どもを支配し制御するのも、脳内ホルモンの分泌を阻害する。逆に、子どもの言動をなるべく支配せず、自主性や主体性を伸ばすようにそっと寄り添うのが良い。さらには、豊かな無条件の愛を注ぐことと、なるべくスキンシップを心掛けることも効果がある。家庭の中に心地よい居場所を作ってあげるのが肝心である。さらに、心地よい運動も効果がある。

このように、食生活と普段のライフスタイルを改善するだけでも、発達障害はかなり改善すると見られている。実際に、ある幼児の生活を改善したら、見事に症状が改善した例を見ている。それまでは、親が叱ったり怒ったりして、子どもの行動を制限していたが、なるべく本人の行動に対して危険な行動以外は干渉しなくなったのである。そして、なるべく自分で考えて自ら行動することを支援するようにしたのである。さらに、良く出来た時は抱きしめて「良く出来たね」と精一杯の笑顔でほめてあげたのである。これだけでも、見違えるように変化したのである。食生活の改善も含めて、豊かな愛で満たされた時に、発達障害は見違えるように緩和されるに違いない。

 

※発達障害を含めた様々な脳内ホルモン分泌異常の症状を緩和する方法についての研修を、イスキアの郷しらかわで常時開催しています。希望者があれば、一人でも実施します。食生活についても、イスキアで提供している食事を実際に食べてもらい実感できます。問い合わせファームから相談も承ります。

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