グリーンツーリズム

グリーンツーリズムの定義

グリーンツーリズムとは、農業体験や自然体験を基本にした滞在型の旅行のことであります。農家や民宿などに宿泊しながら、各種の農作業を体験したり、トレッキングなどの自然体験を楽しんだりして比較的長期の余暇をのんびりと過ごすことです。

グリーンツーリズムの歴史

グリーンツーリズムが発祥したのは、17世紀のヨーロッパだと言われています。フランスの帝政時代、貴族が毎日の通常業務の遂行で疲れた心身を、お城の敷地内に作った農家に寝泊まりして癒したたのが起源とされています。休暇を取った貴族が農家で農業を体験して、癒しを求めたらしいのです。あのマリーアントワネットもグリーンツーリズムを体験したとも伝わっています。

ヨーロッパのグリーンツーリズム

元々、心の癒しをするために始まったグリーンツーリズムですから、ヨーロッパでは現在でもストレス解消やプレッシャーに打ち勝つ柔軟な心を持つための方策として活用されています。自分を振り返ったり見つめ直したりする機会としても利用されているようです。ですから、長期間の休みであるバカンスを利用して、1ケ月間も農家に滞在してグリーンツーリズムを楽しんでいるようです。

ヨーロッパでは、ブドウ農家(醸造工場)に滞在して、ブドウの収穫とワインづくりを学んだり、農家レストランで手伝いながら田舎料理を学ぶというような研修型のグリーンツーリズムも盛んなようです。しかも、グリーンツーリズム終了後に、実際にワインづくりをする為に農場に就職したり、農家レストランを立ち上げたりする若者も少なくないとのことです。

日本のグリーンツーリズム

日本におけるグリーンツーリズムは、どちらかというと教育旅行が中心になっています。または、観光型のグリーンツーリズムと言えます。ですから、風光明媚な信州や甲州などの農家民宿が人気になっています。観光が主で、宿泊を近くの農家民宿に泊まり、新鮮な野菜の田舎料理を食べることを楽しみます。これはこれで、グリーンツーリズムの楽しみのひとつですから、ホテルや旅館に泊まる時とは違う喜びがあります。この場合、一泊や二泊の短期滞在型が多いようです。

日本のグリーンツーリズムでも、観光型のものではなくて、心の癒しを前面に出しているケースも見受けられるようになりました。しかし、まだごく一部であり、短期の滞在型ではヒーリング効果はいまいちだと思われます。今後は、日本でもヨーロッパ型のヒーリング効果の高いグリーンツーリズムや研修型のそれが増えてくるのではないかと思います。社会が、そのようなグリーンツーリズムを望んでいるのではないでしょうか。

☆イスキアのグリーンツーリズム

イスキアの郷しらかわのグリーンツーリズムは、基本的にはヨーロッパ型のグリーンツーリズムを目指しています。まずは、心の癒し効果が高い滞在型のグリーンツーリズムです。農業体験や自然体験は人々の心を癒してくれます。利用者の心の状況に合わせた農業体験や自然体験を計画して、親切で思いやりの気持ちが溢れる支援者が付き添いします。森のイスキアの佐藤初女さんのように、そっと寄り添いただ黙って傍にいて、心の中にたまったものを吐き出してもらい、それを自分のことのように共感します。それだけで、利用者は傷ついた心が癒されます。

さらに、無農薬で有機栽培の米や野菜で作った素朴で美味しい料理が、利用者の心を癒しますし、身体に溜まった毒素をデトックスします。また、夜は穏やかな音楽を聴きながら、いろんなことを語らいます。これもまた、ヒーリング効果を高めてくれます。